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2024年広告主がクリエイターに期待すること

変革期の「kintone」2024年に目指すはブランドイメージの統一

  • 山田幸(サイボウズ)

2020年末から、テレビCM「kintoneの女神シリーズ」を放映し、表計算による困りごとを解決するサービスとして認知を高めてきたサイボウズの「kintone」。2023年10月からは、「ノーコード」という特性を打ち出し、機能訴求に振り切ったCMを公開。8月に社内体制も一新されブランドイメージの統一を目指している。

2023年に公開したテレビCM「たのしそうな部長」篇。

同「一筋縄ではいかない業務」篇。

2023年10月からテレビCM一新

サイボウズは10月、同社の基幹商品である業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」のテレビCMを一新。俳優の豊川悦司を起用した「たのしそうな部長」篇、「一筋縄ではいかない業務」篇を公開した。CMでは、豊川さん演じる「文系管理職」の部長がkintoneを使って業務アプリをつくり、自らの手際の良さについ「シュッシュっとつくれちゃう俺~♪」と顔が緩む様子を描く。CMは「ノーコードで業務アプリをつくろうキントーン」と字幕スーパーとナレーションで締めくくられる。

kintoneでは2020年末からテレビCMを放映してきたが、これまでとの大きな違いは「『ノーコード』というワードを用いたこと」だと、マーケティング本部プロダクトプロモーション部の山田幸さん。

「本来訴求したかったkintoneの特性は、この『"ノーコード"で自分で業務アプリをつくれる』という点でした。でも20年当時は、ブランド名もノーコードという言葉も知られていなかった。そこで木村文乃さんを起用した『女神シリーズ』(2020~22年)でサービス名の認知を高め、多くのビジネスマンが困っている"表計算ソフトを使うときに起きる課題を解決するもの"として印象付けました。さらに『オフィスシリーズ』(2022年~23年)で製品画面を見せることで、実際に業務アプリをつくれる様子を訴求。それらの成果があり、表計算で困った時に想起されるツールとしてブランドの認知が上がってきました。同時にノーコードという言葉もビジネス系のメディアで見られることが増えてきたので、このタイミングで刷新に踏み切ったんです」。

クリエイターとの信頼関係のつくり方

今回のテレビCMを企画制作した日本経済広告社(ADEX)は、2020年の初CMの頃から一貫してkintoneを担当している。また演出は、なかじましんや監督が「女神シリーズ」を担当。「オフィスシリーズ」と今回のCMは岩崎裕介監督が務めている。

テレビCMで着実に成果を出してきたが、山田さんはクリエイターとの関係性で...

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いつもクリエイティブ面で活気のある広告主は、広告会社やクリエイターたちにどんなオリエンテーションを実施しているのか。2023年、広告活動を新たに始めた、または例年以上に注力をした企業・ブランドはクリエイティブに対してどんなこだわりを持っているのか――。今回は企業の広告宣伝関連の責任者、ブランド・事業責任者らにインタビュー。率直に「今、クリエイターに期待すること」をテーマに話をうかがいました。手段や表現、接点が多様化する中、またこの1年で従来の業界慣習なども変わりつつある今、どのようなアイデア、企画実行力が求められているのでしょうか。間もなく2024年を迎えるにあたり、考えていきます。