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バーチャルプロダクションはコストダウンのための手段ではない

  • 岡田太一

xRやメタバースなどへの注目が高まる中、広告領域でも新たなテクノロジー活用の可能性が広がっている。CGなどによるリアルタイム表現のR&Dに多数取り組んできた岡田太一さんが解説する。

LEDバーチャルプロダクションの近例。

グリーンバックバーチャルプロダクションの近例。

バーチャルプロダクションはコストダウンのための手段ではない

前回はCMや映画のような映像制作以外の業界における技術を見てきました。今回はそれを受け、今日のバーチャルプロダクションとの付き合い方を考察します。

元々のバーチャルプロダクションが提唱された時点では、グリーンバック合成が基本でした。その後LEDによるIn Camera VFXが流行する中で、バーチャルプロダクション=LEDのような図式が生まれてきました。LEDによるIn Camera VFXは被写体にLEDの照り返しによる照明効果を付加できるなど、よりクオリティを上げるための手段として大変有用なのですが、物理的に存在するLEDを再撮影するという構造上、基本的にはカメラ1台にしか適用できないため※1、生放送やライブにはなかなか利用できません。

※1 LEDを120hz駆動することで30hz(fps)カメラ×4台の同時In Camera VFXまでは技術的に可能ですが、現状は製品が登場して間もないため、コスト的に使用できる機会が限られています。

グリーンバックはこの点、複数カメラにも柔軟に対応できるため、生放送やライブなどのやり直しがきかないコンテンツの場合はグリーンバックの方が向いている場合もあります。

バーチャルプロダクションだからコストが抑えられるという言説には注意する必要があります。問題なのは...

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