アリナミン製薬は10月4日から、新商品「ベンザブロック®YASUMO®」のテレビCM「羊の執事」篇の放映を開始した。11月7日から東名阪の主要駅に掲出した広告では、現代社会に対してメッセージを投げかけている。

テレビCM「羊の執事」篇(15秒)。

岩田剛典が羊の執事に扮した約6.5メートルの巨大ポスター。
社会に一石を投じるメッセージに
アリナミン製薬は9月28日、「ベンザブロック®」シリーズの新商品「ベンザブロック®YASUMO®」を発売した。11月7日には、YASUMOのCMキャラクターを務める岩田剛典の巨大ポスターが東京・大阪・名古屋の主要駅に掲出された。
本商品は「寝て早く治したい人」向け。寝るときにつらいせきやのどの痛みなどの諸症状を抑えるのによく効く処方で、カフェインは入っていない。そのため、本企画のコアアイデアは「ぐっすり=Good Sleep」とした。「薬機法により、薬に関してはダイレクトに表現することが制限されている中で、抽象的な言葉でも消費者に本商品を使うメリットを感じてもらえるよう注力しました」(マッキャンエリクソン クリエイティブディレクター 西尾真人さん)。
ターゲットが幅広いため、コミュニケーションが難しくなりすぎないよう、チャーミングなアイデアと映像のクオリティのバランスを考え、いかに記憶に残すかを重視した。
「まだまだかぜをひいても休みづらい世の中ですが、『きちんと休んで治そう』という風潮が少しずつ出始めています。会社や学校を休むだけではなく、ぐっすり眠ることで体を根本的に休ませようということを、リアリティをもって伝えるために、どのようなメッセージにするべきかを慎重に考えていきました」(西尾さん)。
ポスターで岩田さんが横たわっている構図や、執事を「羊」にかけるなど、全ての表現を「眠る」ということにつなげた。
「あとは、かぜをひいても安心して休める社会を。」というコピーはクリエイティブチームでディスカッションを重ね、考案。「『休もう』と伝えるだけでは『休めないよ!』と思う人が多くいるはず。さまざまな理由で休めない人たちを置き去りにしないようにしました」...