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企業ブランドを体感 新たな空間体験の演出とつくり方

「肌」×「空間」2社の目指す豊かな生き方を示した繭のような空間

12月17日から10日間、ポーラは竹中工務店と共に“肌と心をうるおす”イベントを実施した。繭(まゆ)のような空間では、両社が目指す「美しく豊かな生き方」を実現するための体験が提供される。

「ポーラ ギンザ」で開催した「WI-COCOON」。「WI」は、「Well-being」と「Intelligence」の頭文字をとったもので、体験を通じて豊かな感性を拡張させることを目指している。

2社の想いが重なった

イベントの名は「WI-COCOON(ウィ・コクーン)~ART TREAT SPA~」。ポーラの旗艦店であり、ブランドを体現するための場でもある「ポーラ ギンザ」の1階に体験の場が設営された。

「肌」と「空間」、一見遠い分野で事業を展開するポーラと竹中工務店が協業することになったのは、事業を通じて目指す姿が重なったからだ。ポーラは2029年までのビジョンに“世界を変える心づかいを届ける”ことを目指す「We Care More.」を掲げ、竹中工務店は“誰もが健やかで、心豊かに生きていける場所を築いていく”「健築」プロジェクトを2019年に発足した。

「2022年春に、ポーラのプロダクトデザインや店舗空間ディレクションに携わる私たちブランドデザイン部のメンバーが参画し、今回の体験建築『WI-COCOON』が誕生しました。それぞれ得意とする分野は異なれど、企業として目指す姿や、場の価値の探求という面では賛同するところが大きかったんです」と、ポーラ ブランドデザイン部 ショップ・VMD開発チーム 奥山彩さんは話す。

そんな2社が本プロジェクトにおいて掲げたテーマは「人に寄り添い、美しく豊かな生き方を探究する」こと。そのためにどんなアプローチをすべきか、約半年間をかけて考えたという。

「その結果、肌に良い環境(空間)とはどんなものか、という切り口からアプローチを始めました」と奥山さん。そこでポーラの肌の解析技術とデータベース、竹中工務店の快適な温熱環境評価の知見をもとに、共同で検証実験を実施。すると人間の肌は温度26度・湿度75%の...

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企業ブランドを体感 新たな空間体験の演出とつくり方

コロナ禍を経て、リアルの空間において提供できる体験価値が変わりつつあります。クリエイターとの協働を模索している企業も多く、新たな提案のチャンスも広がっている今。リアルの発信拠点やコンセプトショップ、オフィスなど、企業ブランドを体感できる場づくりの演出・つくり方はどのように変わってきたのでしょうか。オンラインとオフラインのハイブリッドを試行したり、リアルの場に足を運び広く共有したくなる仕掛けを施したりと、各社の実験的な取り組みとともに考えていきます。