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物語の力で共感を呼ぶ 企業のブランデッドコンテンツ活用

筆記具と人の関係を再定義 企業のビジョンを考えさせる動画

三菱鉛筆は3月、新たに策定した企業理念を体現した動画「違いが、美しい。」を公開した。世代も性別も人種も異なる16人が手書きで「自分らしさ」をテーマに一枚の絵を描く姿から、筆記具メーカーから「表現革新カンパニー」へと向かう同社のビジョンを考えさせられるブランドムービーとなっている。

三菱鉛筆 ブランドムービー「違いが、美しい。」(1分39秒)。

「世界一の表現革新カンパニー」へ

「『クールそうだね』って言われるんですけど、実は情熱的だし大きい夢を持ってる」「自分のこの髪型を憎んだこともあった。でも今はありのままの自分を愛しています」──。シンプルな色調の空間で、自らの本音を語るのは性別も見た目も人種も年齢もさまざまな16人の人たち。「自分らしさ」をテーマにそれぞれの思いを明かし、一枚の画用紙に色とりどりの筆記具で絵や文字を描き込んでいく。表現されているのは外見や内面、夢や仕事など多種多様だ。

「私たちの仕事は筆記具をつくることじゃない。人それぞれの個性をより豊かに表現することだ」という三菱鉛筆の思いを伝えるナレーションとともに映し出されるのは、従業員たちの姿。終盤には再び16人それぞれが「自分らしさ」を体現したカットが連なり、「違いが、美しい。」という印象的なコピーで締めくくられる。

三菱鉛筆が今回、個性ある人々の姿とともに「筆記具メーカーから表現革新カンパニーへ」というメッセージを印象付けるブランドムービーを制作した背景には、今年2月に発表された長期ビジョン「ありたい姿2036」と「中期経営計画2022-2024」がある。

同社は1887年に国産鉛筆メーカーとして創業し、時代とともに総合筆記具メーカーへと事業を広げてきた。創業150年にあたる2036年を目標とし、ビジョンを「世界一の表現革新カンパニー」、企業理念を「違いが、美しい。」と定めている。

同社の経営企画室課長である加藤健二郎さんはこれらの策定について、「アナログからデジタルへと移行する流れもあり、筆記具メーカーとして社会に対しどのような企業であるべきかを発信していく必要があった」と説明する。

「違いや思いを伝える」筆記具の価値

2020年、三菱鉛筆では...

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物語の力で共感を呼ぶ 企業のブランデッドコンテンツ活用

企業が映像と物語を通じて表現する「ブランデッドコンテンツ」。2000年代以降、その手法が国内外で注目を集める中で、位置付けや表現も多様化しています。従来の広告とも異なる世界観で企業の意志を伝えるにあたり、クリエイターに求められている役割とは。実例を交えつつ、企画制作のポイントを考えていきます。あわせて、経済産業省が実施するブランデッドコンテンツ制作への補助金制度についても解説。最大1000万円の支援があることから、企業規模などを問わず制作のチャンスが広がっています。