細谷巖「SOMETHING ELSE」ほか展覧会情報

公開日:2022年3月02日

広告作品とは異なる『特別な』ポスター

SOMETHING ELSE

ライトパブリシティの取締役会長であり、東京アートディレクターズクラブ(ADC)会長も務める細谷巖。1935年に生まれ、神奈川工業高校卒業後にデザイナーとしてのキャリアをスタート。盟友であるコピーライター秋山晶との「サッポロビール」や「キユーピーマヨネーズ」のシリーズ広告をはじめ、アートディレクター、グラフィックデザイナーとして多くの広告作品を世に放ち、いまも最前線で活躍を続けている。

そんな細谷の個展が開催される。タイトル「SOMETHING ELSE」は、“何かほかのもの”という以外にも“特別な、すばらしいもの”という意味を持つ。本展ではそのタイトル通り、これまでの仕事で描いたアイデアスケッチなどを用いた“特別な”ポスター25点が揃う。



SOMETHING ELSE

3月29日〜4月15日ギャラリー5610 [東京・港区]
11時〜18時(金曜は19時まで/最終日は18時まで)
休館日:会期中無休
観覧料:入場無料
お問い合わせ→ギャラリー5610 03-3407-5610
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、状況によって予約制になる場合があります。最新情報は公式ホームページよりご確認ください。

https://www.deska.jp

表現活動の原点にある「違和感」に迫る

AC部異和感ナイズ展

多摩美術大学在学中の1999年に結成されたクリエイティブチームのAC部。テレビ番組やCM、MVなどを中心に、テンションの高い濃厚なビジュアル表現と映像により、クリエイターや映像業界のコアなファンを獲得してきた。2016年に制作した東京都選挙管理委員会のPR動画「18歳選挙権」や、2018年に公開されたテレビアニメ『ポプテピピック』内のコーナー「ボブネミミッミ」などで広く世間に知られるようになると、SNSでも大きな反響を呼んだ。

近年はニューヨークを拠点とする世界的なエクスペリメンタルロックバンド「バトルス」とのミュージックビデオでのコラボレーションや現代アート作品の制作発表など、ますます活動の場を広げている。AC部の制作におけるコンセプトは、時を経ても新鮮かつ唯一無二な作風で、鑑賞者に予期せぬ奇妙な感情=「違和感」を提供することにある。

現在開催中の本展では、作品の根源的なテーマである「違和感」を軸にした新作で構成した。活動開始から24年目を迎え、違和感をつくり出すための...

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