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制約の中で「早く安く」つくってみるプロトタイピング

公開日:2021年12月13日

  • 三冨敬太

エンジニアリング分野から生まれた「プロトタイピング」。近年、デザイン思考の分野からも注目を集めている。デザインファームなどを経営しつつ、プロトタイピングの研究と実践に取り組んできた三冨敬太さんが解説する。

制約の中で「早く安く」つくってみる

プロトタイピングを実施するうえでは「早くつくる」「安くつくる」ことが重要です。2011年に発表されたピッツバーグ大学のJooyoung Jang博士による論文では、大学のデザインプロジェクトに取り組む、5~6名程度で構成された53チームについて、課題に対してより良い結果を残したチームが、より早い段階でプロトタイピングを実施していることが確認されています。つまり、優秀な結果を残したチームは早いタイミングでプロトタイプをつくり、優秀でない結果のチームはプロトタイプを制作するタイミングが遅かったのです。

また、イギリスの研究機関に所属するNigel Heaton氏が1992年に発表した論文では、破棄されることを前提とした、安くつくることができるプロトタイプをプロジェクトの早い段階で作成することで、主要なインターフェースの問題を80%解決し、結果としてコストをしっかりかけてつくったプロトタイプよりも効率化すると主張しています。

上記のように、「早くつくる」と「安くつくる」は重要であり、安くつくるためには早くつくり、早くつくるためには安くつくる必要がある、というように相互に関係性もあります。

以前、ミラノデザインウィークに出展したソリューションを開発した際には、合計24回のプロトタイピングを...

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