ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction（クリエイティブに夢中）」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。イギリスのブライトンに拠点を置くJanne Iivonenさんです。

Q.表紙のアイデアについて教えてください。

僕がイラストを制作する上での考え方や過程を表現したいと考えました。仕事の依頼には、さまざまな制限が付きものです。時間的なものやトーン、テーマ、サイズなどその時々で異なります。さらにデザインによっては、自分でも制限やルールを設けることがあり、それらが最終的に僕のスタイルとして見られることになります。僕は視覚的な記憶力が良く、読みものや映画などで常に新しいビジュアルを積極的に吸収していますが、日常生活の中で周りを見渡すことでも自然と記憶されています。

プロジェクトを始める時は、それらの記憶と、膨大なアート本や漫画などから着想を得て描きます。今回の表紙のアイデアは抽象的な形から思いつきました。そこから、「ミドリ」の紙に「ぺんてる」の筆ペンを使ってササっと緩くスケッチを書きます。そのラフが気に入ったら、スマホで写真を撮ってMacのパソコンに転送し、「ワコム・シンティック・プロ 32」と「クリップスタジオペイント」を使って完成度を高めていきます。