レノボ・ジャパンのPCブランド「Yoga」は日本の子どもたちの未来の可能性やクリエイティビティを広げる製品でありたいと考え、動画を制作。CONNECTION LABの白石剛浩さんがディレクションを手がけた。

「子どもの可能性を引き出す」PCに
たくさんの馬を育てる家で育ったゲンキは、内気な小学生だ。ある日、大好きだった祖母がいなくなってしまう。「好きなことを見つけて、努力しなさい。ゲンキは天才だから」という言葉を残した祖母は、誕生日に大きなパソコンを買ってくれた。学校では全くやる気が起きなかったゲンキだったが、PCを使って絵を描き始める。
子どもの発想力は無限だ。何度も絵を描いては消して、トライ&エラーを繰り返すことができるのもPCの強み。ゲンキは一気に自らの世界を広げ、想像を巡らせる時間に没頭する。やがて絵が完成すると、米国のアートコンクールへ応募する、というストーリーだ。なお、動画のタイトル「One Trick Pony」は「ひとつの才能に恵まれた仔馬」という意味。PCによって絵を描く才能に目覚めたゲンキの姿になぞらえている。
この動画には、レノボ・ジャパンのPC「Yoga A940」「Yoga C940」が登場する。PCの広告は機能訴求が中心の表現が多いが、監督の白石剛浩さんがこだわったのは“誰もが子どものころに抱いたことのある感情や共通体験”をブランドメッセージにのせること。「たとえば冒頭、ゲンキが祖母に思いを馳せながら学校からの帰り道をとぼとぼと歩くシーン。誰しも幼いころの自分と重ね合わせることができると思います」。
元々、レノボ・ジャパンでは「PCを通じて日本の子どもたちの可能性を広げる」というパーパスを掲げていた。同社の越智道夫さんによると、日本の子どもは諸外国に比べて「自己肯定感が低い」という調査結果もある。同社の小川亜紀子さんは「これまでPCを使って子どもたちがクリエイティビティを発揮できるよう、プログラミング教室などの場づくりにも取り組んできました。今回の動画では、さらに子どもたちの可能性を広げるようなストーリーを中心にしたいと考えました」と説明する。
制作にあたり、白石さんはレノボ・ジャパンの開発者や技術者に会いに行き...