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デザインプロジェクトの現在

魅力的なフラッグパーティションの提案

東京・南青山にある「INTERSECT BY LEXUS - TOKYO」で、クリエイティブユニット SPREADのパーティションが展示されているというニュースが届いた。カラフルな色とやさしい質感に惹かれ、現物を見て作り手の思いを知りたいと、話を聞きに行った。

「“めばえ” for INTERSECT BY LEXUS - TOKYO」。/Photo by Ooki Jingu

空間に明るさや躍動感を生み出す

小林弘和さんと山田春奈さんの2人によるクリエイティブユニット SPREADと出会ったのは、数年前のミラノサローネでのこと。ニトムズの空間装飾用のテープ「HARU stuck-on design;」の企画展示についてインタビューしたのだ。印象的だったのは、カラフルな色使いとモダンなグラフィックが、空間に明るさや躍動感を生み出していること。聞けば、小林さんは主にグラフィックを、山田さんは主に空間を担当しているが、プロジェクトのゴールを2人で話し合って共有化し、それぞれの領域を中心としながら一体となってデザインを進めていくという。

だからなのだろう。「HARU stuck-on design;」の展示が平面という枠組みにおさまるところがなく、立体となって身体と心に訴えかけてくる。訪れた人の中には、カップルでキスしたり、子どもたちが笑いあったり──「人のポジティブな感情を引き出す場面にたくさん出会うことができました」と嬉しそうに語ってくれた。

その後、新潟県燕三条地域で2013年から続く、ものづくりの現場を体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」とジャパン・ハウスロンドンとのコラボレーションで開催された展示「燕三条 金属の進化と分化 BIOLOGY OF METAL:METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO」のデザインも、SPREADが手がけた仕事のひとつ。

金属加工で高い技術力を持つ燕三条が、どのような経緯で今にいたっているのか──ルーツから歴史を手繰ることで、良い意味での伝統技術を継承しながら、その時代ごとのテクノロジーを取り入れ、使い手の視点に立った改革を行ってきた。そういったストーリーを饒舌な言葉でなくデザインで伝える見せ方がいい。

話を聞いていくうち、小林さんは新潟県の出身、山田さんは東京で生まれ育ち、二人とも新潟県の長岡造形大学で学んだことを知った。自分とも同郷とわかってさらに親近感が湧き、2人のことを気にしてきたのだ。

ニトムズが展開するテープブランド「HARU stuck-on design;」のミラノデザインウィーク2018での展示。

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