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BtoB企業のパーパスドリブンなメッセージ開発

オンライン名刺交換を提案「出会いを大切に」と今こそ広告で発信

リモートワークの浸透によって、ビジネス慣習も急激に変化しつつある。古くからある「名刺交換」もそのひとつ。クラウド名刺管理サービスのシェアの8割超を占めるSansanでは、「オンライン名刺」の機能を追加。新聞広告やテレビCMで浸透を図る。

5月29日に日経・朝日・読売に出稿した全15段広告。コピーは田邉さんによるもの。

「新しい生活様式」発表が出稿の決め手に

Sansanは6月16日、約6000社が利用している法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」において、オンラインで名刺交換ができる機能の提供を開始した。同社が提供する個人向けの名刺アプリ「Eight」では以前からオンライン名刺交換が可能だったが、新型コロナウイルスの拡大を受けて法人向けサービスでも急きょ導入に踏み切った形だ。

導入に先駆けて、5月29日には日本経済新聞・朝日新聞・読売新聞に全15段広告を出稿した。「オンライン名刺交換、はじまる。」「出会いの場をオンラインで。会議をオンラインで。名刺交換も、オンラインで。」「こんなときだからこそ、一つひとつの出会いを大切にしたい。」といったコピーはすべて、執行役員チーフ・ブランド・オフィサー(CBO)田邉泰さんが書いたもの。原稿自体も内製している。

広告出稿の決め手となったのは、5月4日に政府が「新しい生活様式」を発表したこと。テレワークやローテーション勤務、時差通勤など新しい働き方のスタイルが提言されたが、これを受けて日本経済団体連合会も5月14日に「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公表している。その中には「名刺交換はオンラインで行うことも検討する」という記述があった。

「なおかつ会議や打ち合わせがオンラインに移行する中で、初対面であっても互いの名刺を確認する機会が減っていたと思います。これまで出会った相手との関係をつないでいたはずの名刺を交換できない、という状況が長く続いてしまうのは非常にもったいない。オンライン名刺交換は対面時の相手への配慮はもちろん、オンラインでしかお会いしていない相手との関係を資産にするためのアシストにもなります。そんな思いを『こんなときだからこそ、一つひとつの出会いを大切にしたい。』というコピーに込めました」と田邉さん。

もともとSansanでは2016年に田邉さんがブランドコミュニケーション部を立ち上げ、企業コミュニケーション強化のための社内体制を強化してきたというルーツがある。クリエイティブ人材の採用にも力を入れており、現在は全社に約40人のクリエイターが在籍する。その職種はデザイナー、ディレクター、映像ディレクター、エディターなど多岐にわたる。

田邉さん自身も...

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Withコロナ、アフターコロナにおいて、企業コミュニケーションは大きく形を変えた。業績への影響の大小にかかわらず、BtoB企業も例外ではない。一方で、従前から企業理念、パーパスを確立している企業のメッセージは強固であり、ブランドは揺るがない。その強い意志を拡張し、時にはメディアを変えて発信し続けている。従業員、取引先、学生、地域住民、投資家などあらゆるステークホルダーにメッセージを届ける、BtoB企業を支えるクリエイティブ、メッセージの力に迫った。