誰もが気軽に世界に向けて情報を発信できる時代。支持を集めるクリエイターたちは、何に注目し、何を考え発信しているのか。コンデナスト・ジャパンが展開するSNS時代をリードする新世代のクリエイティブインフルエンサーの発掘・年間の育成トレーニングを行うプロジェクトRUMOR MEに参加し、SNSを中心に活躍する4人に、インフルエンサーの視点で自由に話してもらった。

素の自分を表現する
RiRia:Instagramは、友だちと写真を共有するために始めたのがきっかけです。最初は本当に趣味でしたが、認証マークができて仕事の一部として使う人も出てきて。自分もクリエイターとして何かできないかと思ったときに、世界に発信するならばInstagramかなと。そこで、本格的に投稿するようになりました。
shei:私は実家が田舎でファッションがすごく浮いてたんですよ。それをとやかく周りに言われるのが嫌で、Instagramを始めました。あと、自分がLGBT当事者ということもあって、私を通して社会問題にも関心を持ってもらえるのではないかと。
ユリコ:私もRiRiaさんと同じで軽い気持ちで始めたので、こんなにフォロワーが増えるとは思ってもいませんでした。ただ、フォローしてくれているみなさんが知りたいのは、その人がどんな人なのかということ。実際に、インスタライブやDMでも、モデルになりたいという質問がたくさん来ますが、それも飾らない自分の言葉でお返事する。素の自分を出すことがきっと大切。
Rikarin:私もそう思います。SNSでは自分が好きと思って発信したものを、好きだと言う人がフォローしてくれる。もちろんフォロワーさんが減ったり増えたり、その入れ替わりもあります。ただそれと同時に今の私が好きだと言ってくれる人は、増えている。だから、こういう新陳代謝は当たり前かなって。今のファンに受け入れられるコンテンツばかりを追い求めると、自分も辛くなってしまいます。
shei:あと、Instagramの魅力は、自分をブランド化しやすいことだと思います。自分のフォロワーさんのコメントを見ていても、フォローしてくれている人は、ファッションブランドと同じようなイメージで、フォローしている気がしますユリコその人のページを見ただけで、その人がどんなものが好きだとか、どういうところに行くのかがすごく分かりやすい。気になる人がいると、すぐに調べて深掘りができるので、ユーザーとしては便利ですよね。

左から、sheiさん、ユリコさん、RiRiaさん、Rikarinさんの仕事。(Riakrinさんの仕事は、撮影:YukaSai、着用ブランド:Scǎi。)
インフルエンサークリエイターに求められる役割
RiRia:最近は、アメリカだとリル・ミケーラ(Lil Miquela)さん、日本だと葵プリズムさんのようなバーチャルインフルエンサーが気になっています。クリエイターは新しいもの好きが多いので、そういった方は多いと思います。特にコロナで外に出られないと、同じ服を使うしかなく、困るクリエイターもいたと思いますが、彼女たちはCGなので、いつでも新しい服を用意できる。未来性があって面白いし、これから増えてくはず。
ユリコ:自粛期間中は...