YouTube、TikTok、Instagram、TwitterなどのSNSを中心に活動するクリエイター芹沢瞬(せりしゅん)さん。料理、ファッション、恋愛、質問など多様なコンテンツを制作している。企画や動画編集のポイント、プラットフォーム間での考え方の違い、ファンとのコミュニケーションで大切にしていることを聞いた。

VAZ 芹沢瞬(せりしゅん)
1997年生まれ、静岡県出身。大学在学中にTiktokでブレイクし、VAZに所属後YouTuberとしても活躍の幅を広げる。「退屈な日常」を「エキサイティングな毎日」にするYouTubeチャンネル「CulTV」のメンバーとしても活動中。
世界観はファンがつくってくれる
──最初にSNSに動画を投稿し始めたきっかけを教えてください。
自分は最初、顔を出すのが恥ずかしくて自撮りも載せないタイプだったんです。大学生のときに、「ミスターサークルコンテスト」に参加して、そのときに自分を発信するためには写真だけではなく、他の何かが必要だなと。そこでTikTokを始めたのが、きっかけです。
動画を撮る上で、ずっと大切にしているのは、自分が楽しむこと。自分の表情が硬くなっていると、ファンの方も楽しめません。自分が楽しいと思うことをファンの方にも伝えたいと思っています。だから企画の際にも、まずは自分がやりたいことを考え、実際に動画をつくり、投稿してみる。そして、ファンの方の声を聴いてみる。やっぱり自分のファンの方が、どんなコンテンツを好きなのか分からないので。それを繰り返していろいろなものに挑戦しながら、今のかたちになってきました。
──普段はどういう風に動画を制作されているのですか?
最初は企画の全体像だけを考えて、撮影の現場でどんどん要素を付け足していきます。その時の会話の流れで、こういうツッコミした方が面白いかなとか。自分と一緒に撮影している人が楽しめる方向を探しながら、撮影しています。僕の場合、キャラクターをつくって動画を撮っているわけではないので、できるだけいつも通りを意識する。他のクリエイターさんと同じ企画をしたとしても、自分の素が出せれば、絶対に同じようになりません。同じようにしたくても、思っていることが違うので。
そして、そのキャラクターや世界観は...