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#今できること 企業・クリエイターの次へとつなげるアクション

休館中のピューロランドの活動をそのままドキュメントする

2月22日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京・多摩センターにあるサンリオピューロランド(以下 ピューロランド)は臨時休館に入った。それから1ヶ月後に公式YouTubeで、2本の動画が公開された。

Ⓒ1975, 2020 SANRIO CO., LTD.

今できることをそのまま映像に

「まだ政府からの指示はありませんでしたが、お客さま、そして従業員の安全第一を考え、決断しました。正直なところ苦しい決断でした」と話すのは、サンリオピューロランド執行役員 伊藤大作さん。早くに休館を決めたこともあり、休館中の施策としてサンリオキャラクターが登場するコンテンツを発信するべく準備を進めていた時、「クリエイティブディレクター 佐々木宏さんから連絡がありました」。

佐々木さん、トレードマーク プロデューサー 俊成和作さん、アートディレクター 浜辺明弘さんは、ピューロランドを運営しているサンリオエンターテイメント 代表取締役 小巻亜矢社長と以前に話をする機会があったという。「ピューロランドがいち早く休館に入ったと知り、こんな時こそ僕らは傍観するのではなく、何かお役に立てればと思いました。そこで、ピューロランドの皆さんに休館中のピューロランドをドキュメントすることを、勝手に提案させていただいたんです」(佐々木さん)。

そして制作されたのが、「ピューロランド、休んでたって…」と題された2本の動画である。スタッフ篇は、雨降るピューロランドから始まる。誰もいないピューロランドだが、その中にはアトラクションの電球を変える人、新しいメニューを開発する人、掃除をする人、椅子をメンテナンスする人など、普段は見ることがないピューロランドで働く人たちの姿が映し出される。

虹篇は、ハローキティが「みんなどうしてるかな」とつぶやき、舞台上で『オズの魔法使い』の本を読み始める。すると、他のキャラクターたちも集まってくる。キャラクターたちの何気ない日常の光景が映し出された後に出る最後のメッセージは、「虹は、みんなの上に」。いずれも普段見ることがないピューロランドのバックヤードを中心に撮影している。

「当初は3つの企画があり、最終的に2本の動画にまとまりましたが、最初から佐々木さんがこだわったのはリアルなピューロランド。私たちが考えると、どうしてもキャラクターを中心に置いてしまいますが、それでは普通の広告と変わらない。とにかく自然な姿を撮りたいというお話がありました」(伊藤さん) …

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#今できること 企業・クリエイターの次へとつなげるアクション

世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。これまでにない状況におかれ、私たちの生活は大きな変化を余儀なくされている。そして、その影響は言うまでもなく広告界にも及んでいる。自宅でのリモートワーク、プレゼンや打ち合わせのオンライン化、コピーや企画内容の変更、撮影の中止・延期、そして何よりも準備をしても先が見えぬ不安──。

そんな中でも、この状況を打破すべく動き続けている人たちがいる。そして、この事態が収束した時、社会はもちろん広告界においても新しいルール、新しいモノづくりができるかもしれないという可能性も見え始めている。そこで今号では広告界の現状を伝えると共に、アクションを起こした企業やクリエイターの取り組みをきちんと記録しておきたい。