システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

SDGs時代の新しいパッケージのかたち

ショッピングバッグの変化から行動の変化を生む

「エシカル」を経営戦略に掲げる同社では「パッケージを変えて終了」でなく、ショッピングバッグの有料化から、ライフスタイルの変化を促す試みに挑んでいる。

「earth music&ecology」のオーガニックコットンエコバッグ。左から、平(990円)、大(1990円)、小(1490円、すべて税抜)

「習慣そのものを変えたい」

価格競争の激化により、大量生産・大量廃棄が叫ばれるアパレル業界。アパレルを中心としたライフスタイル&テクノロジー事業を展開するストライプインターナショナルは、2019年の経営戦略のひとつとして「エシカル」を掲げ、この1年間さまざまな取り組みを行ってきた。「エシカル」とは直訳では「倫理的な」という意味で、同社では「地球環境や社会への配慮」と位置付けている。

そのうちのひとつとして、従来無料で提供していた同社のアパレルブランドのショッピングバッグを、2019年5月から国内の全店舗で有料化。時を同じくして段階的に素材を紙製化し、大・中・小の3つのサイズを1枚20円で販売している。8月からは全アパレルブランドでオーガニックコットンエコバッグの販売も始めた。

同社 パブリック・リレーションズ本部 SDGs推進室長 二宮朋子さんは「変えたかったのは、目先の消費量ではなく、当たり前のように無料でショッピングバッグをもらう習慣そのもの。そのためには単にパッケージの素材を変えるだけでなく、お客さまにも理解していただき、ゆくゆくは行動に移してもらう必要があります。でも販売スタッフがそれを理解していないと、有料化の理由を正しくお客さまに伝えられません。たとえばお客さまに有料化について説明する際も、『大変申し訳ありません』と後ろめたい気持ちでお伝えするのと、きちんとした理由と共に前向きな取り組みとして紹介するのとでは、受ける印象が全然違うと思うんです。そういうわけで、社員の理解を深める取り組みを並行して行いました」と話す …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。