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100%生分解性までつきつめたお弁当容器

公開日:2020年3月11日

デパ地下で売られている華やかなお弁当。一見エコとはほど遠い?と思いきや脱石油系プラ、そして生分解性素材のパッケージを開発し、使用する弁当店がある。

石油系プラスチック不使用の弁当「エコ弁」。パッケージデザインもエコを意識している。

きっかけは一本の注文から

株式会社雅が展開する「神田明神下みやび」は、弁当の製造・販売会社。主に都内の百貨店に店舗を展開している。同社では2019年8月、弁当業界で初めて100%生分解性のオリジナルパッケージを使用した商品を発売した。その名も「エコ弁」。トレー、乾燥防止用フィルム、カップなどを含む全ての部品で石油系プラスチック不使用の弁当だ。さらに発売した8種のうち、5種はトレーとフィルムに100%生分解性の素材を使用している。

開発のきっかけは、1件の注文だった。同社営業部 部長 小林晶さんはこう振り返る。「石油系プラスチックを一切使用しないお弁当をつくってほしい、という依頼でした。当社では元々、現在も業界で主流の発泡スチロール製の箱でなく、主に紙製ハードパッケージを使用していたため、他社に比べてハードルが低いだろう、と考えられたそうです。当時環境の変化により、海産物・農産物ともに仕入れ食材が高騰しており、当社も他人事ではないと考えました」 …

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この記事が含まれる特集

SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。