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富士フイルムのDNAを受け継いで開発された「結核迅速診断キット」

「2019年度グッドデザイン賞」受賞対象1420点の中から大賞に選ばれたのは、尿を検体に用いて結核の診断をスピーディに行うことができる富士フイルムの「結核迅速診断キット」(*)だ。

(*)開発途上国向けで、日本での発売予定はなし

写真左から、富士フイルム デザインセンター デザインディレクター 千田豊さん、同 プロダクトデザイングループ チーフ 大野博利さん。

写真現像技術を応用して開発

写真関連製品のイメージが強い同社だが、実は以前から医療製品・サービス機器を開発、製品化してきた背景がある。例えば、インフルエンザ診断の機器。通常は検体中のウイルスを検出するために、ウイルスに金コロイドを付着させてラインとして浮き上がらせる方法を採るが、同社は写真現像技術で培った「銀塩増幅技術」を応用。金よりも直径が100倍以上大きい銀を用いることで検出しやすくし、ウイルスが少ない感染初期の段階でも診断を可能にしている。

富士フイルム デザインセンター プロダクトデザイングループ チーフの大野博利さんは「これが当社ならではのオリジナリティの高い技術で、感染症の早期診断に非常に効力があります。以前から"この技術をもっと他に活かすことはできないか?"と技術活用の検討が始まっていました」と振り返る。

そこで、同社が注目したのが"結核"だった。同社 デザインセンター デザインディレクターの千田豊さんは「日本ではあまり聞かなくなりましたが、結核は世界三大感染症の1つで年間約150万人が亡くなるという大きな社会課題です。弊社の研究者たちが結核の診断に使えるのではないかと開発に取り組み、トライ&エラーを繰り返してきました」と話す …

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