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プロダクト開発 クリエイターの仕事

ものづくりの新しい考え方と商品購入の際の新しい選び方を提案

インターネットを利用した通信販売(EC)の成長と共に宅配便の取扱個数は急伸。宅配便の再配達によりCO²排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題になりつつある。そんな再配達問題を解決する一助として、スタートしたのが「3cm market」である。

柴谷さんがデザインした「3cmマーケット」のキービジュアルとなったポスター。

郵便ポストの投函口・投入口の幅に着目

「連日のように再配達問題のニュースを見ているうちに、何か解決策があるのではないかと考え、思いついたのが配送物の厚さを3cm以下にすることでした」と、電通クリエーティブディレクター 嶋野裕介さん。

嶋野さんが、問題勃発当時に着目したのが、「厚さ3cm以下のものであれば、自宅ポストで受け取ることができる」ということ。実は日本の郵便ポストの投函口の幅は3.4cmまたは4cm。そして、日本郵便が推奨規格とした一般の郵便ポストの投入口には、厚さ3.5cmの箱が入る。「つまり投入口の幅を3cmに設定すれば、送り手であるメーカーも、受け手であるユーザーも、ほとんどの場合、ポスト送付、ポスト受取が可能になるんです」。

それによって配達業者の負荷を減らすだけではなく、受け手にとっても必ず自宅で受け取れる、再配達の宅配待ち時間が無くなる、過剰包装によるゴミを軽減できるというメリットが生まれると考えた。嶋野さんはこのアイデアを、2016年に開催されたビジネスアイデアコンペに応募するが、残念なことに通過しなかった。

そして2018年、ヤフーが主催したブランドアップコンペに、このアイデアをブラッシュアップして応募したところ、100案以上の中から選出され、「3cm market」としてプロジェクト化。2019年初頭に、ヤフーショッピング内にテストサイトを立ち上げることになった。「今回は社会問題の解決と同時に、ネット通販を活用するメーカーに向けて、3cmサイズ(縦横A4・厚さ3cm以下)という新しい商品の形を提案できればと思いました」 …

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プロダクト開発 クリエイターの仕事

新しい商品の開発は、企業やお店にとって常に大きな課題です。特に現在のように新しい商品が次々と生まれる中で、消費者の印象に残る商品、さらには購入してきちんと使ってもらえる商品を生み出すのは至難の業。技術やデザインの新規性、ユーザビリティはもちろんのこと、最近ではリサイクルやエコも視野に入れて考えていく必要があります。こうした現状の中、本特集では新しい視点で開発されたプロダクトやサービスに着目。企業とクリエイターがパートナーになり、二人三脚で開発した商品だけではなく、クリエイターの提案によって生まれたプロトタイプがどのように活用され始めているのか。その2軸で、開発までのプロセスとクリエイティブを紐解きます。