


連立ち上げにあたり、佐々木さんが汐留と渋谷に掲出したポスター。キャッチフレーズは、「『連』という新しい風を吹かせてみたいと思います」デザインは、浜辺明弘さん。
キーワードは、ひょんなことから
クリエイティブディレクター 佐々木宏さんを中心とするクリエイティブブティック シンガタが、17年目を迎えた今年3月で"店仕舞い"。佐々木さんをはじめ、所属していた権八成裕さん、萩原ゆかさんほかスタッフ6名が卒業した。そして、佐々木さんは5月から新たに「連」をスタートさせる。「シンガタは電通100%の子会社ですが、僕はその環境で楽しく仕事をさせてもらっていた。今回、連を立ち上げたのは電通から独立したかったわけではなく、僕の中でひとつの区切りをつけたかったんです」。
佐々木さんは、現在64歳。現在もクリエイティブディレクターとして、サントリーBOSSやソフトバンク、富士フイルムなどの仕事を続けている。
「65歳を目前にして、引退や人生の第2ステージという言葉が思い浮かびました。でも、やっぱり僕は広告が好きで、広告の仕事は続けたいという気持ちが強くありました。一方で、リオ五輪閉会式でのフラッグハンドオーバーセレモニーのプロジェクトが自分の中で大きな転機になりました。それ以降、広告以外の才能やセンスを持った人たちと仕事をすることが増えて、イベントなどライブの仕事の面白さを感じるようになったんです。で、その時に思い出したんです …