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デザインプロジェクトの現在

感覚をかたちにしたいという強い欲求

カラフルなボール状のガラスが群れをなし、中から光があふれ出るシャンデリア── ガラス作家であるイイノナホさんの作品には、美しいチャーミングさが宿っている。その発想はどこから生まれ、どうやってかたちになるのか、話をうかがいたいと思って工房を訪ねた。

「時の花」(2018年)

「KODAMA」(2016年)

今年1月にポーラミュージアム アネックスで開催された「時の花 - イイノナホ展 -」より。

すべてのものは溶けてガラスになる

閑静な住宅街の一画に、イイノさんのガラス工房兼自宅は佇んでいる。通りから少し奥まった敷地へと、大谷石が敷いてある小路を進んでいくと、中庭を囲むように設えてある建物が──。大きなガラスがはめてある引き戸が連なり、住まいとアトリエが“気配”でつながっている。緑や空の存在を近くに感じることができる。心地良い空気が流れている場と感じた。

現れたイイノさんは、笑顔と明快な話しぶりが印象に残る方。ぱりっとした白シャツと細身のパンツが、エレガントな人となりを引き立たせている。リラックスした空気の中、話はガラス作家になるまでの経緯から始まった。

「小さい頃からガラスや飴といった透明感のあるものや、電球やステンドグラスなど光を宿すものが大好きだったんです」とイイノさん …

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