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クリープハイプ缶入りCD、鳥飼茜エッセイ他、デザインの裏側

公開日:2018年11月27日

編集部が街で気になった様々なデザイン

CD
『泣きたくなるほど嬉しい日々に』

(ユニバーサル・ミュージック)

  • AD/寄藤文平
  • D/吉田考宏

クリープハイプは、3つの異なるパッケージで新作を発売した。通常版はCDのみだが、初回限定生産盤は半円形のブックレットと共に丸スチール缶に、特装盤(完全限定生産)は詩集やビジュアルリーフレットなどと共に長方形スチール缶に収められた。「缶は尾崎世界観さんからのリクエストです」と、デザインを手がけた寄藤文平さん。

クリープハイプにとって2年ぶりのニューアルバムで、周囲の期待も大きい。そんな中、ジャケットはどうあるべきか考えた。「ハッピーすぎるビジュアルでも、メンバーのかっこいいポートレートでもない。缶のジャケットにふさわしいのは、どこかレトロな匂いを感じながらも、先鋭的なイメージを持つ幾何学模様ではないかと思いました」。

寄藤さんは綿密に作図の仕方を考え、自身でルールを決めて幅や角度を合わせながら「クリープハイプ」という文字をつくりあげた。パッケージの形状に合わせて、文字のデザインを変えている。「ギリギリ"クリープハイプ"と読める形を目指しました」。

缶は既製品を使用し、白インクを3度塗り。特装版ではCDなどを全部納めた時に、缶の高さにぴったりと合うよう、ページを調整し、詩集の束幅を出したという。

BOOK
鳥飼茜『漫画みたいな恋ください』

(筑摩書房)

  • 装幀/鈴木成一
  • 挿画/鳥飼茜

ウェブ筑摩で今年9月まで連載されていた「漫画みたいな恋ください」は、漫画家 鳥飼茜さんが自身に起こった出来事や思いを赤裸々に綴った日記。その連載をまとめた書籍のカバーには、ご本人による自画像がコラージュされている。「漫画家だから、本人に挿画を描かせようと最初に決め、自画像をお願いしました。でも最初に描いてきた絵は、よそ行きの絵。自分自身との戦いのような内容なのだから、これでは違うと思い、本当の自分に向き合うような絵を描いてほしいとお願いしました」と、装幀を手がけた鈴木成一さんは話す。

鳥飼さんが描いた8枚の自画像を、鈴木さんはカバーと表紙に使った。思いにふけっているような表情もあれば、挑戦的な表情もあるが、一番悩ましい表情をメインに据えた。

カバーの絵やタイトルには、主に赤を使っている。ぼんやりと顔が浮かび上がる表紙は、赤い紙に赤で刷ったという。「内臓をさらけ出したような痛々しさと切実さのある文章。感情が炸裂している内容ゆえに、赤しかないと思いました」 …

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