システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

越境クリエイターの働き方

これまでの経験があますことなく今に生きている

  • 加我俊介(電通)

電通のコミュニケーションプランナー加我俊介さんは、広告界で活躍する越境クリエイターの1人だ。バズ企画に店舗開発や展覧会プロデュース、正統派の広告まで、その仕事の幅は驚くほど広い。その秘密は、これまでに歩んできたキャリアに隠されていた。

加我俊介(かが・しゅんすけ)
電通 第2CRプランニング局 コミュニケーションプランナー。朝日アーサーアンダーセン、アサツー ディ・ケイを経て、2011年電通入社。従来のマス広告に、デジタル・イベント・PRなどを組み合わせた立体的な広告コミュニケーションを得意とする。これまでの仕事に、安川電機「YASKAWA BUSHIDO PROJECT」、室蘭市「撮りフェス」、日清シスコ「5572320」、日清食品「CUPNOODLE XV」など。

外資系コンサルタントから片道きっぷで広告界へ

週プレ編集部による公式酒場「週プレ酒場」や日清食品のWebキャンペーン、明治R-1のCMキャンペーンなど、ジャンルを超えてあらゆる種類の広告を手がけているのが、電通のコミュニケーションプランナー加我俊介さんだ。なぜ、これほど多岐にわたる企画を提案し実現できるのか?その理由を本人に尋ねると、歩んできた独自の経歴にヒントがあることが見えてきた。

「僕は新卒で外資系コンサルのアーサーアンダーセンに就職しました。そして、某企業の調達業務改革プロジェクトに携わった時に、宣伝費の削減を担当することになり、初めて広告という仕事をちゃんと見たんです。今思うと疲れていただけかもしれませんが(笑)、自分が仕掛けるアクションで実際に人やモノがリニアに動く刺激的な仕事に憧れて、入社3年目でアサツー ディ・ケイに転職しました。現場を勉強したくて営業を希望し、最初はラグジュアリーブランド担当のメディア営業に配属され、雑誌を中心にしながらメディアプランニングのイロハを学ばせてもらいました。その後、その部署でユニリーバのAXE上陸キャンペーンを担当することになったので、メディア営業以外もやりたいと、自ら手を上げて参加させてもらうことになりました」。

チャレンジングな企画が求められた同プロジェクトにはプロフェッショナルなチームが集められ、クリエイティブはBBH、Webはバスキュール、PRはサニーサイドアップ、それ以外のプロモーションはアサツー ディ・ケイという座組みで、必然的にプロモーションの担当営業として、クリエイティブ、Web、PRと上手く連携しながらの制作進行が要求された。そして、その仕事をきっかけに、プロモーションプランナーに転身した …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

越境クリエイターの働き方

「人生100年時代」と言われる中で、いくつになっても学び直し、新しいことにチャレンジしようという機運が高まっている。広告界に目を向ければ、身を置く場所を変えながら新しいスキルを獲得したり、異分野の経験を新たな分野に持ち込んで挑戦を続けるクリエイターの活躍が目立つ。同時に、クリエイティブ組織のあり方も変わってきた。エージェンシーやプロダクションといった従来の役割や形式にとらわれず、多様性あるメンバーが集まり、新しい役割で柔軟にクライアントをサポートしようとする会社や組織が増えている。本特集では、職種、業種の壁から国や人種まで、さまざまな境目を軽やかに超えながら活躍の場を広げる個人や組織にスポットを当て、多様な形の“越境”スタイルを紹介していく。