今年、日本が唯一グランプリを獲得したのがパナソニック「Life is erectric」。受賞者の2人は、今年の電通セミナーのひとつの企画にも携わっている。
ブランドとエージェンシーが共に取り組んだ
ホイールの中で走り続けるハムスター、ポンポンを振るチアガール、楽しいデートのスワンボート…。一見、何の関係もなく見える、それぞれの動きから“あるもの”が生まれている。それは「電気」である。パナソニックが2014 年にスタートした「Life is electric」は、普段目に見えない電気の存在を可視化し、その大切さにスポットを当てるプロジェクト。その試みとして、充電池「eneloop(エネループ)」に、生活の中のさまざまな方法で起こした電気を1本ずつ充電し、異なる21本のエネループをつくりあげた。そのパッケージ、ブック、映像を含めたプロジェクトが今年4月にお披露目された。そして今回、同プロジェクトがカンヌライオンズ デザイン部門のグランプリを受賞したのである。
このプロジェクトは、海外におけるパナソニックブランドのイメージ確立とコミュニケーションを目的としてスタートした。その施策を進める中 …