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企業を進化させる IoTのクリエイティブ

自動運転技術をデモンストレーションするオフィスチェア

手をパンと叩くだけで、会議室でバラバラになっていた椅子が元の場所に自動で戻っていく。そんな魔法のような機能を持った椅子を日産自動車が開発した。なぜ、自動車会社が椅子をつくったのか?

01 「INTELLIGENT PARKING CHAIR」。会議室の4隅にとりつけたモーションカメラが各チェアの位置を読み取って自動で元の場所に戻るようプログラムを制御している。エクストレイルに搭載された自動駐車技術を模している。

車に興味がない人にも日産の技術を届けたい

 今年2 月に日産自動車が公開した「INTELLIGENT PARKING CHAIR」は、同社の最新の自動駐車技術「IPA(Intelligent Parking Assist)」から触発されて制作された“椅子”だ。なぜ自動車メーカーが椅子をつくることになったのだろうか――。その背景にはある課題があったと日産自動車 ブランド&メディア戦略部の冨井祐樹さんは言う。「車の購入を検討する際の候補に、もっと日産が挙がるようにしたいという想いがあったんです。車の購入検討リストに載せてもらうためには、普段日産の情報に触れることの少ない人、さらに言えば、自動車に興味がない人にも日産の情報を届ける必要がありました」。

そして、幅広い人に情報を届ける1つの手段として考えたのが、ソーシャルメディアの活用だった。冨井さんは、以前ソーシャルメディア施策を担当していた経験から、テレビCMを見ない層や広告をそのまま信じない層にも情報を届けられるメディアだと実感していた。「昨年から当社では『技術の日産が、人生を面白くする。』というメッセージを広告で発信していますが、日産に興味がない人たちにこのメッセージを伝えるには、これまでにやってきた方法とは違う回路が必要になると考えていました」。

こうした考えから、日産の技術を使って生活者インサイトにひもづけたプロダクトを開発し、コンテンツ化してソーシャルメディア上で話題にしてもらうアイデアが導かれた。数ある技術の中で自動駐車を選んだ理由は、駐車を苦手とする人が多く、広く共感されやすいと判断したからだ。最初から車をアピールするのではなく、まずは興味を持ってもらい …

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企業を進化させる IoTのクリエイティブ

あらゆるモノがインターネットにつながり、私たちのコミュニケーションのあり方、ビジネスのあり方が大きく変わる。そんな将来を見据え、さまざまな企業やスタートアップが、IoT製品やプロトタイプを発表。
広告クリエイティブの知見が生かされたIoT事例を取り上げると共に、3月にアメリカ オースティンで行われたSXSWのレポートも掲載する。