古本屋が持つカオスなイメージを立体的に表現

公開日:2016年3月22日

電子書籍では得られない紙の本の魅力のひとつが、手触りや質感だ。ブックジャケットをつけられるのも本ならではの楽しさ。さまざまな質感を持つ竹尾のファインペーパーを使用し、そこに多彩な印刷加工技術を掛けあわせることで、触って感じる新しいブックカバーを提案していく。

01 ブックジャケット使用例

多段階に浮き上がった凹凸

デザインを手がけたのは、ブックデザイナーの吉岡秀典さん。師・祖父江慎さんが主宰するコズフィッシュを経て、デザイン会社「セプテンバーカウボーイ」を設立。累計発行部数100万部のベストセラー『嫌われる勇気』や続編『幸せになる勇気』のほか、さまざまな加工を施した装丁の『胞子文学名作選』などを手がけている。

「ブックジャケットとの出会いでまず思い浮かんだのが古本屋さん。アンティークの紙を使用するなど最近では凝ったものを提供するお店も少なくありません。そこで今回は、架空の古本屋“セプテンバーブックス”を想定し、そのお店で本を買ったときに巻かれる、うれしくもちょっと驚きのあるブックジャケットを考えました」。

古本屋のロゴマークのようなデザインには ...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!