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仕事も子育ても、すべてデザインにつながる

公開日:2016年2月16日

ここ数年、女性アートディレクターの活躍が目に留まります。かつての女性アートディレクターのような強烈な個性はないものの、自身の個性を大事にしながら、しなやかにデザインをしている、それが彼女たちの仕事の幅を広げているように感じます。そこで今回、女性アートディレクターの皆さんに現在の仕事から、将来の仕事に向けていま考えていることを、お話いただきました。

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    自社プロダクトメーカーD-BROS ポスター


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    老舗製茶問屋丸松製茶場「san grams」 ブランディング


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    DRAFT 川上恵莉子(かわかみ・えりこ)
    1982年東京生まれ。2006年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2008年ドラフト入社。主な仕事に、丸松製茶場「san grams」、がまぐち専門店「ぽっちり」、自社プロダクト「D-BROS」など。2013年JAGDA賞受賞。2015年ADC賞受賞。2016年JAGDA新人賞受賞。

子どもができたら、仕事をどう変える?

清水▶ サン・アドには、女性クリエイターはどれくらいいますか。

瀬古▶ 全体の3割くらいです。コピーライターは男女半々。デザイナーは少なめです。

清水▶ ドラフトも女性が多いイメージです。

川上▶ ドラフトは、男女半々です。実はドラフトの名刺、男性がゴシックで、女性は明朝で名前が記されているんです。

全員 えー、知らなかった!

川上▶ 仕事もゆるやかに分かれていて、車や住宅設備などは男性、やわらかめの仕事は女性という感じです。でも女性の感覚って細やかだし、日常的に気づくことがたくさんあるから、そういう感覚はもっといろいろなところで生かせそうな気がします。

瀬古▶ 男性が気づきにくいところってありますよね。私が担当している笹かまぼこの鐘崎さんは原材料へのこだわりが強くて、すべての商品に卵白・でんぷん・保存料を使っておらず、メイン商品は化学調味料も一切使わず作ることに成功したんです。練り物でそれを実現したのはすごいことなのですが、男性スタッフの中にはあまりそのすごさに気づいてくれない人もいて…。これは育った環境によるのかもしれませんが、私は小さいころから母と買い物に行き、主婦が何を見て買っているのかを見ていたので、これはニュースだと思えたんです。企画を進める中で、クライアントの求めていることから少しずれそうになった時、女性スタッフを中心に方向を修正することもありました。

八木▶ 私も来る仕事のほとんどが女性向け商品です。女性がものを買うときのモチベーションって感覚的で、たぶん男性には理解しがたい。だから、女性向け商品はやはり女性が担当した方がアウトプットしやすいとは思います。でも、そればかりになってしまうと表現が似通ってきてしまうし、逆に女性が男性向け商品を担当することで目立たせることもできると思いますね。

清水▶ 私もどちらかと言えば、女性商品が多いですね。3.11以降、実は博報堂ではAD、プランナー、コピーライターの出産ラッシュが続き …

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