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神話と現代をつないで生まれるインスピレーション、古田秘馬さんの選んだ4冊

公開日:2015年8月25日

  • 古田秘馬

クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に生かしているのか。第77回目は、「丸の内朝大学」やミラノで開催中の「Peace Kitchen」のプロジェクトデザイナーとして活躍する古田秘馬さんに、自身の仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。

『超訳 古事記』

鎌田東二(著)
(ミシマ社)

モノゴトを生み出す時のソースとなるものはいったい何だろうか?様々なクリエイターといわれる人々が常にインスピレーションを受けてきているのが神話である。スターウォーズやマトリックス、ロード・オブ・ザ・リングなどが聖書の神話体系をモチーフにしているように、何千年も受け継がれてきている物語には、人々を惹き付ける何かが確実にある。

パソコンやITの技術が発達し、宇宙の星々まで鮮明に見える現代においてはむしろ、太古の人類の想像力そのものでもある星座や、八百万の神として森羅万象を神と捉えるマインドは衰えてしまっているのではないだろうか?自分が生まれた国の先人たちが脈々と繋いできた物語としての古事記。様々な編纂や時代の為政者の意向による解釈も色々とあることを想像しながら読むのもまた面白い。

この時代に必要なことは、高度な情報を処理できるインフォメーションテクノロジーのITではなく、直感的に物事を捉えられるインスピレーションテクノロジーとしてのITである。昔から繰り返し語られている神話を繰り返し読むことで …

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