博報堂・小杉幸一さんへの質問「自分ができない領域の仕事(時間的に、予算的に、技術的に)が持ちかけられたとき、どのように対応していますか。」

公開日:2015年4月21日

  • 小杉幸一

読者の皆さんからクリエイティブの仕事をする上での悩みや課題を送っていただきました。その中から今回、職種にかかわらず、多くの方々に共通するであろう課題や悩みを編集部がセレクト。第一線で活躍中のクリエイターの皆さんに自身の経験やこれまでを振り返ってもらいながら、質問にご回答いただきました。

Q:自分ができない領域の仕事(時間的に、予算的に、技術的に)
が持ちかけられたとき、どのように対応していますか。

A:失敗から学び、
次に生かせることがある。
やってみなければ
何もわからない。

スケジュールも自分の気持ちもデザインする

僕は「仕事を断らない、絶対にやる」というスタンスを大切にしています。せっかく球を投げてくれたのだから必ず一回は返す。やってみて合ってないと思われたら、それは仕方がないと考えています。でもがんばる。そもそも、その仕事が“自分に合っているか、いないか”は、やってみないとわかりませんよね。むしろ、他の人が何を理由に断っているのかが気になります(笑)。スケジュール?それであれば事前に「この日までならできるよ」と担当者に説明しておけばよいだけの話。ただ何でも引き受けてしまうと1カ月後の自分が怒り、苦しむことになりますから。スケジュールもデザインする感じです。

とはいえ、こんな経験もあります。自分の領域外の商品で、ADの僕とあるスタッフの意見が合わずに揉めてしまいました。自分が決めたことは貫き通したかったのですが …

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