プレミアムメーカーとしての伝え方を設計する

公開日:2014年10月22日

高級分譲住宅メーカー創建ホームズは2013年末、Webサイトを大きくつくり替えた。一番の目的は、扱っている商品と、世の中へ発信している情報のギャップを埋めることにあった。

背骨の部分から作り直す

2013年末、高級建売住宅の販売を行う、創建ホームズはWebサイトをリニューアルした。このWebサイトは、同社が進めるリブランディングの中心となるもので、手がけたのはGROUNDクリエイティブディレクター、野尻大作さん。もともと創建ホームズという企業に興味があったという野尻さんが、同社の社長 藤原正毅さんと知己を得たことをきっかけにオファーを受けた。「藤原社長からは、背骨の部分から全部ブランドをつくり直して欲しいというお話をいただきました」(野尻さん)。

世の中や生活者とのコミュニケーションが変化していくなかで、このままではいけないがどうすればいいのか――。多くの企業に共通する「漠然としているけれど、最大の深い悩み」(野尻さん)を、当時の創建ホームズも抱えていた。野尻さんはその課題を、「扱う商品と、世の中へ発信している情報にギャップがあり、正しく伝わっていないこと」と指摘。また、不動産・建設業界はコミュニケーションにおいて保守的な業界で、バブル期の好調な時代に完成したコミュニケーション手法やフォーマットから脱却できておらず、これからマイホームを購入しようという世代との間にギャップが生まれはじめているのではないかと考えた。

最初に考えたのは ...

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