アートディレクターが選ぶ 時代・社会に効いたコピー3

公開日:2014年9月21日

    こどもと
    いっしょに
    どこいこう。

    1996年 ホンダ「ステップワゴン」C:鈴木聡

    高校生のころ、
    このコピーを見るだけで、
    ワクワクドキドキした
    気持ちになったのを憶えている。
    なにより、
    街の中でステップワゴンを
    見かけると、
    そこに乗ってる家族が
    うらやましくさえ感じた。
    「自分より幸せなこどもが
    乗ってるに違いない!!」
    とか。笑。
    それだけこのコピーは、
    ステップワゴンという
    車単体ではなく、
    車・家族を取り巻く
    「ワクワク」や「ドキドキ」を
    連れてきてくれた。

    小杉幸一
    博報堂 ADC賞、NYADC賞、JAGDA 新人賞、カンヌ国際広告祭ゴールド受賞。主な仕事にKIRIN「一番搾り」、特別展「ガウディガウディ×井上雄彦」などがある。

    ほしいものが、
    ほしいわ。

    1988年 西武百貨店 C:糸井重里

    学生だった頃、
    「ピーチパイ」という言葉を見た。
    ピンクのレコードをかざした
    イノセントな表情のモデルの
    くちびるもまさに桃色で、
    僕の頭の中は桃色の
    春モードに染められた。
    しかし後年、
    「あれっ ...

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!