トライ&エラーを繰り返しながら新しい広告を探していく

公開日:2014年6月24日

  • 香取志彦(味の素ゼネラルフーヅ)

メディア、表現が多様な時代の広告。広告主はどのような考えのもと、コミュニケーションを進めているのか。「ヒゲラブルデバイス」、「春のサンタに、なろう。」、「エコパッチンコロシアム」など、メディアを問わず、次々とユニークなコミュニケーションを展開しているAGFに聞いた。

01 エコパッチンコロシアム。

情報を自己増殖させる仕組み

当社の場合、いまでもテレビCMが7割。ターゲットによって媒体の選択は変えていますが、いまどんな世代においてもWebははずせないものになっています。この2~3年、コミュニケーションを展開する上で意識しているのは、情報の自己増殖。当社の場合、商品の特性上、従来は主に主婦がターゲットでしたが、スティックタイプの飲料や「トリプレッソ」のような新しい商品の登場に伴い、若い世代やオフィスへとターゲットが広がってきました。その中で遅ればせながらも、情報の拡散を考えるようになってきました。

広告をつくる上で重視しているのは、シングルマインド。メディアを問わず、ひとつのメッセージに集約して伝える。テレビ、Web、交通広告など、いずれのメディアも発信者とのコンタクトポイントと考えており、それらはすべて情報に触れてもらうためのドアととらえています。だから、広告で伝えるべきメッセージはシンプルに、ひとつだけでよいという考え方です。ドアを見つけてもらったら、そこから中に入っていただき、もっと深い情報に触れてもらう。

その流れの中で2年続けて実施したのが「春のサンタに、なろう」。というギフト需要を…

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