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地域×編集=生活への深い関与

公開日:2014年4月23日

「これからの企業と生活者のコミュニケーションを変えるのは誰だ?」――宣伝会議 創業60周年の節目の号である本号では、メディア、テクノロジー、地域など、さまざまな切り口で、コミュニケーションの新しい可能性を拓いている40名あまりのクリエイターの活動を紹介します。なぜ、あなたはその活動に取り組むのですか? 自身の活動を通じて実現しようとしていることは何ですか? それによって企業のコミュニケーションはどう変わり、あるいは私たちの未来がどうワクワクするものに変わっていくのでしょうか?――これからのコミュニケーションを考えることは、これからの広告の形を考えることにほかなりません。彼らが語る言葉の中に、次なる広告の発想の刺激やさまざまなヒントが見つかるのではないでしょうか。あるいは、新しいコミュニケーションにチャレンジしたいときのパートナーとして、力強い味方になってくれるかもしれません。

藤本智士(ふじもと・さとし)
編集者/りす代表。1974年兵庫県生まれ。秋田県発『のんびり』編集長。吉本興業発行の『おおらかべ新聞』など、編集を軸にローカルデザインを考える事例が話題に。

地域と地域をつなぐ

広告は一切入れず、作り手である編集者らが自ら誌面に登場し、全国を旅して偶然得られた人々との出会いを記事にする。2006年から09年という短い期間に刊行された雑誌『Re:S(りす)』は、「あたらしい“ふつう”を提案する」をテーマに、これからの暮らし方を提案してきたライフスタイル誌だ。

編集長を務めた藤本智士さんは現在、秋田の暮らしや豊かさを丁寧に紹介する、秋田県が発行するフリーマガジン『のんびり』の編集を手がけているが、過去も現在も変わらず自身が生まれ育った神戸に拠点を置いている。その理由を藤本さんは、多くの人が東京を目指し、グローバル化という言葉が蔓延する時代の流れの中で、「やたらと外を目指すより、内へ内へと入り込み、一つの場所に根を張るくらい深く関与したほうが、大切なものをつかめる気がしたから」と話す。

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