5年ごとに住む都市を変えながらデザインする

公開日:2013年11月10日

  • 中村直登

海外で道をひらく日本人クリエイターのいまをレポート。今月は、インテンショナリーズを経て、現在はスウェーデン・ストックホルムで、インダストリアルデザイナーとして活躍する中村直登さんを紹介する。

01 リアル・フリート「Barouche」(2005年)
旅をテーマにした家電シリーズ。電気ケトル、コーヒーメーカー、アラームクロックがある。

各国の空気を呼吸したデザイン

中村直登さんは、デザイン事務所インテンショナリーズで家電ブランド「amadana」や文具ブランド「Craft Design Technology」のデザインに携わった後、渡欧。スウェーデン最大の美術大学「コンストファック」でインダストリアルデザインを修めた。同大学は約900人の生徒を抱え、150年以上前に職人のための日曜画学校として開学した名門校だ。その後、現地で独立。現在はフリーランスで、インダストリアルデザイナーとして活躍する傍ら、アブソルートのボトルデザインなどを手がける「NOPICNIC」のパートナーとして働いている。

スウェーデン在住は6年目を迎えた。「卒業後、帰国も考えたのですが、イギリスやオランダとの仕事が継続中だったこともあり、残ることを選びました」。ストックホルムは、中村さんが2003年に開かれた展示会「TOKYO STYLE IN STOCKHOLM」へ参加した際、環境が気に入り、生活してみたいと考えていた街だった。

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