環境基本計画とは政府全体の環境保全施策の総合的かる計画的な推進を図るために、長期的な施策の大綱などを定めているものです。
環境業界に関わる方にとって大きな指針となる計画書を抑えておくことは基本の一つです。
この基本を理解することで、中長期ビジョン策定や市場動向の把握など戦略に活かすことや、営業の切り口や新サービスのヒントにすることが可能です。
この計画は約6年ごとに見直しされており2018年4月に第5次環境基本計画が閣議決定されました。
第5次環境基本計画では、6つの重点戦略(経済・国土・地域・暮らし・技術・国際)を設定し、分野横断的な指針になっています。
パートナーシップを重要視し、『地域循環共生圏』がキーワードとして上げられます。
『環境』を取り巻く状況は、経済成長に伴う公害、生物多様性、京都議定書、気候変動など時代とともに変化していきます。
2015年温暖化対策に関する新たな国際的な枠組みパリ協定以降、持続可能な社会に向けた潮流は加速しており、世界は「脱炭素化」に向けて動き出しました。
SDGsやESG投資が広まってる中に、『環境・経済・社会』の総合的向上が求められる時代への転換期になっています。
企業にとって『環境』を事業に組み込むことは必須項目になってきています。
・環境政策が果たすべき役割
・現状の課題
・重点戦略として何をやっていくのか
・今後の環境政策の展開と基本的な考え方
これらはこの計画書に記載されています。
本セミナーでは、環境基本計画の考え方を把握し、今までの環境政策の流れと全112ページからなる第5次環境基本計画の方針やポイントを抑え、今後の潮流、展望も含め解説します。
時間 | 講義内容 |
第一部(約60分) |
◇「環境問題」の位置づけの変遷
・1960年代~2010年代の変遷 ◇「環境問題」と「企業経営」 ・マテリアリティの考え方 ・サステナビリティへの拝領が企業経営に与える影響 ・社会環境の変化と環境経営への要請 |
第二部(約30分) |
◇環境基本計画の位置づけ
◇第5次環境基本計画のポイント(1) ・環境・経済・社会の状況と環境政策の展開の方向 ・持続可能な社会に向けた今後の環境政策の展開の基本的な考え方 ・環境政策の原則・手法 |
第三部(約40分) |
◇第5次環境基本計画のポイント(2)
・重点戦略ごとの環境政策の展開 ・重点戦略を支える環境政策の展開 ・計画の効果的実施 ・環境保全施策の体系 |
段野 孝一郎氏
株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門 ディレクタ/プリンシパル