例えば『お客様が100キロの蓄電池をすぐに購入したいですと言っています』と報告を受けた時、どのように対応しますか?
これでは社内、パートナー企業など関係者に正確なことは伝わりません。
『kW』なのか『kWh』なのか、もしかしたら『kg』なのかもしれません。
営業は電気技術の専門家ではありません。しかし、電気工事、設計、メーカー、あるいは顧客先の設備部門の方など電気技術の専門家と打ち合わせや商談する機会は多くあります。
電気の基本構造を理解しているかどうかで、適切な質問、的確な提案ができるかが変わってきます。
・太陽パネルを10枚直列に接続したときの開放電圧は?
・『ストリングの開放伝あるがすべて正常なので、ストリング側には問題ありません』といわれたら、何を確認する?
・交流電源における『3種類の電力』とは?
・部下から『お客様が100キロの蓄電池を購入したいと話してました』という報告をうけたら、どうアドバイスする?
本講座では、お客様に安心して説明・解説ができるよう、太陽光モジュールやパワーコンディショナーのカタログや仕様書に記載されている内容を的確に読み取れるようにするため『単位の意味合い』や『電気の仕組み』、自家消費のシステム基礎など、営業の実務上、最低限必要な知識を得る講座です。
電流と電圧の違いは?位相とは?自家消費の仕組みは?など普段疑問に思っていたり、なんとなくの理解で済ませていたものほど、今さら聞きにくいものです。講義では基礎の基礎から、現場で活きる電気・エネルギーの知識を学びます。
時間 | 講義内容 |
第一部(約55分) |
太陽光パネルの仕様から読み取れること
・電圧 電流 電力 電力量 ・開放電圧と短絡潮流 ・開放電圧の落とし穴 ・IVカーブとPVカーブ ・最大出力動作点 ・ストリング設計の基本 直列並列 ・温度係数 |
第二部(約55分) |
パワコンの仕様から読み取れること
・パワコンの基本機能 ・直流から交流への変換 ・電力 電力量 3種類の電力 ・無効電力 力率 周波数 位相 ・電力会社の送配電系統 ・電気方式 単相2線式 単相3線式 三相3線式 ・電圧階級と発電所カテゴリー |
第三部(約50分) |
自家消費の考え方とシステムの基礎
・メリットとデメリット ・目的の分類と明確化 ・系統連系方式による分類 ・需要パターン見極め ・RPRと追従制御 ・蓄電池導入の検討 ・システムパターンの基礎 |
藤塚 雄治氏
FIテクニカ合同会社
代表