ブログ、クラウドソーシング、映像配信等の進化に伴い、小さな組織や個人でも情報発信が可能となり、メディアの存在価値が問われるようになりました。そうした中で、プロのメディア担当者として生き残っていくためには、一層、「多様な読者がいること」「自己満足ではなく読者が知りたい情報を届けること」を意識することが大切です。そして、この意識は座学では教えられず、実際にアウトプットをしながら修正を加えていくしかありません。本講座では、専任講師の指導の下、現場でしか学べないスキルを実戦形式で徹底的に鍛え上げます。
テーマを掘り下げる
テーマを掘り下げていく際の方向性として、主には右図の3つが挙げられます。このどれにも当てはまらない場合、無難で、何も伝わらない原稿に仕上がりがちです。新しいモノの視点で、読者に価値のある情報を届けられているかどうかは、まず、どのような問いを立てるかによって大きく変わってきます。講義では、一歩踏み込んだ、深みのある情報を発信していけるよう、始めは問いの立て方から学んでいきます。
予定調和にならない質問を現場で投げかける
取材の作法を一通り学んだだけでは、まだ生々しい声は引き出せません。慣れない内は、ついつい下調べしたことをアピールしたくなってしまったり、相手をわかったつもりで質問を投げかけてしまったりしがちです。そうすると相手からは上辺の予定調和な言葉しか得ることができません。また、相手によっては、怒らせることによって初めて本音が出てくることもあります。現場の取材では、相手に気を使いすぎず、そして、場の空気に屈せず、ディテールにどこまで迫れるかが鍵になってきます。講義では、取材相手との距離感や取材現場で気をつけるべきところを現地で実践しながら学びます。
実際に世に出して反応を見る
商業媒体で発信するのに耐えうるレベルまで引き上げるには実際に世に原稿を出していくことが大切です。受講期間中にも、スポーツメディアに掲載をしたり、書籍化を目指すプロジェクトを進めたりと、様々なアウトプットの場を設けます。実際に、読者の反応を見ながら自身の課題を浮き彫りにし、取り組むべきことのイメージが掴めるので、すぐに自分の仕事や活動に取り入れられます。
開催日 | 講義内容 | |
1回 | 3/14 | スポーツ媒体ならではの型を知る |
2回 | 4/11 | 会場で取材トレーニング |
3回 | 4/25 | 取材 1(試合会場) |
4回 | 5/16 | 原稿作成/マッチリポートの書き方 |
5回 | 5/23 | 取材 2(スポーツ選手) |
6回 | 6/13 | 原稿作成/客観的原稿の書き方 |
木崎 伸也氏
スポーツライター
<木崎氏から参加される方へのメッセージ>
スポーツの取材には、他の業界とは異なる独特のマナーや常識が存在します。
それらを身に付けるにはやはり現場を体験するしかありません。
本講座では現場で取材する機会を設け、すぐにスポーツライターとして
活躍するための基礎技術を身に付けてもらいます。
また、実践を経ることで伸びるのはライティングの技術も同じです。
本講座内でチームをつくって原稿を共同執筆し、
スポーツメディアへの掲載や書籍化を目指すプロジェクトを行います。
東京五輪が開催される2020年に、
ぜひ記憶に残る作品を一緒につくりましょう。