月刊ブレーン2012年2月号

アイデアやひらめきは才能ではなく、過程やメソッドが存在しています。つまり、アイデアが出せる人とは、その方法を知り、日々の仕事や生活の中で確実に実践している人だと言えるでしょう。

この特集では、アイデアを出すための習慣と発想法について、広告クリエイター、コンサルタント、プ ロダクトデザイナー、作曲家、起業家など9人のクリエイターに話を聞きました。「情報は集めない」「チームで発想すれば一人の限界を超えられる」「クリエイティブ・ファシリテーション」など、これまでの“発想法”に対する新機軸の発言が多く飛び出しました。

アイデア本の古典、ジェームズ・ヤングの『アイデアのつくり方』が発行されてから既に半世紀。長らく主流であった、その発想モデルにも、そろそろ更新の時期が訪れているのかもしれません。2012年、よりよいアイデアを生み出すためのヒントが満載。最新のアイデア発想法と共に、新年のスタートです。

この特集の目次

• 佐藤可士和(サムライ)
• 太刀川英輔(NOSIGNER)
• 宮澤正憲(博報堂ブランドデザイン)
• 螺澤裕次郎(電通)
• 菅野よう子
• 西村康朗(博報堂関西支社)
• 山田壮夫(電通)
• 松倉早星(ovaqe)
• 家入一真(パーティカンパニー)
• アイデアを知るためのキー・ブック

広告クリエイターは、課題解決者であるべきだ。こうした信念を持ち、基本的な職能を果たしながら、「肩書き」に縛られずに活躍するクリエイターが登場しはじめている。そうしたスタッフが集まったチームは、どんな課題にも立ち向かえる、したたかさを備える。

慣れ親しんだやり方にこだわらず、課題解決にあたるチームをいま、世の中は求めている。

この特集の目次

• 日清食品「BOIL JAPAN.」
• TBWA＼HAKUHODO
• 電通クリエーティブ X
• TYO
• CONCENT
• SUN
• 中島信也(東北新社)
• 山崎隆明(ワトソン・クリック)
• 西脇淳(今日)

増え続ける情報と向き合いながら、確かな自分を同時に持ち続けること。新しい情報を常にキャッチアップすることも大事ですが、それ以上に、情報を検証し、掘り下げ、自分だけの考え・表現へと深化させていく過程がいま必要ではないでしょうか。

時間はかかっても、自分というフィルターを通して情報を深化させられる人のアウトプットは強く、ときに周りを圧倒する力を持ちます。そんなアウ トプットができる人こそ、情報があふれている今の時代に唯一無二の存在価値を発揮できる表現者。

常に自分の立脚点を見失わず、強く、しなやかな自分を保ち続け、自己をクリエイティブの絶えない源泉とするにはどうすればいいのか。映像ディレクターの竹内スグルさん、現代美術家の束芋さん、シンガーソングライターのたむらぱんさんの3人に話し合っていただきます。

• 束芋(現代美術作家)
• たむらぱん(シンガーソングライター)
• 竹内スグル(映像ディレクター)