事業拡大期の求心力の肝は社内における情報の透明化にあり

公開日:2025年6月30日

市場環境の変化に合わせて、祖業以外の新たな事業に取り組む企業が増えている昨今。「祖業だけではない」事業へと拡大していく過程で、企業のトップはどのようにインターナル及びエクスターナルで求心力を保つ取り組みをしているのか。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以降CCC)の代表取締役社長兼CEO髙橋誉則氏とU-NEXT取締役COO本多利彦氏が「事業拡大期における求心力」をテーマに対談した。

事業転換の軸は「顧客価値」にある

―自己紹介と会社紹介をお願いします。

髙橋:1997年にCCCに入社し、FC事業本部で人事リーダー職などを経験。2006年にはCCCキャスティング代表取締役社長に就任。事業の現場、人事、経営にそれぞれ携わってきました。2024年4月よりCCC代表取締役社長兼CEOに就任しました。

私たちは「世界一の企画会社を目指す」ことを理念に掲げ、「カルチュア・インフラをつくっていくカンパニー」として、時代の変化にあわせた場のイノベーションを手掛けています。具体的には、SHARE LOUNGE事業や書店事業、地域創生事業など、企業向けに課題解決を目指すソリューション事業、新しい事業機会を創出するコンサルティング事業、生活者向けに新たな価値を提供しながら知的資本を蓄積するリテール&スタイル事業を展開しています。

本多:ウォルト・ディズニー・ジャパンなどを経て2019年にU-NEXTのCOOに就任しました。2007年に動画配信サービス事業を手掛ける企業として創業した当社は、GyaO NEXTとしてサブスクリプションサービスを展開。2009年にU-NEXTに名称変更し、サービスを提供しています。「MADE IN JAPANのコンテンツサービスを日本国内のシェア1位にしたい」という想いを掲げ、「地上波」「デジタル広告」「流通、小売、映画館」の三位一体のマーケティングミックスを実現しています。

2023年にはParaviと統合。地上波での告知やテレビコンテンツを活用したマーケティングを行うようになりました。また、2900スクリー...

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