社会問題化する性的なネット広告に メディア企業はどう向き合うべきか?

公開日:2025年6月30日

  • 原田直美氏(オレンジページ)

2025年6月、電子コミック配信大手11社が加盟している「日本電子書店連合」が、性的表現が描かれたコミック広告について、全年齢向けサイトへの配信を4月末から停止したことがわかった。子どもも閲覧するサイトに性的な広告が表示されることへの苦情が「日本広告審査機構」(JARO)に相次ぎ、JAROから指摘を受けていた。そんななか、料理を中心とした生活情報メディア「オレンジページnet」は3月、Webサイト上に性的な広告が表示されたとの指摘がユーザーから寄せられた際に、迅速に謝罪メッセージを発信したことで、その対応がネット上で称賛された。その対応の裏側について、オレンジページ統括編集長/デジタルコミュニケーション部長の原田直美氏に話を聞いた。

※本稿はWebニュースサイト「AdverTimes.」にて6月2日に公開した記事を、一部抜粋・編集して転載しています。

お詫びの発信に迷いなし 迅速で誠実な対応に称賛

―3月10日、ユーザーからXの投稿を通じて、貴社の運営されるオレンジページnet上のレシピにおいて性的な広告が表示されたことの報告を受けたことに対し、貴社がその日のうちにお詫びのメッセージを発信されたことが「迅速ですばらしい対応だ」と話題になりました。ユーザーの投稿が午後1時頃、貴社がメッセージを発信されたのが夜10時30分頃でしたが、ユーザーからのメンションを見つけた時点からご対応の決定に至るまでの社内の様子を教えてください。

私に「リツイートの数が多く、炎上しそ...

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