ブランドに対するリスクは増加傾向 業界全体で危険性の理解と対策が必要

公開日:2025年6月30日

  • 富田匠氏(アドベリフィケーション)

2017年に設立されたアドベリフィケーション推進協議会は、国内外の主要なアドベリフィケーションツール提供企業と連携し、関連情報の発信や調査を行っている。同協議会が実施した調査結果をもとに、デジタル広告における課題について、アドベリフィケーション推進協議会の富田匠氏が解説する。

デジタル広告の3つのリスク AIの普及で新たな問題も多発

アドベリフィケーション推進協議会は、国内やグローバルで展開する代表的なアドベリフィケーションツール提供企業とともに、アドベリフィケーションに関わる情報発信を目的として2017年に設立されたコミュニティです。日本におけるアドベリフィケーション問題の現状把握と具体的な対策の研究を深化させるとともに、その研究結果を適宜ホワイトペーパーとして一般公開し、広告出稿時の一助となるようなデータの提供を目指しています。

図表1 デジタル広告の3つのリスク

まず「アドベリフィケーション」とは、「Ad(広告)のVerification(検証)」という名前の通り、「正しい成果につながらない広告表示」を検証する仕組みです。こうした広告価値毀損問題への対策手法を提供するのが、アドベリフィケーションツール提供企業です。デジタル広告の価値を毀損するリスクは大きく分けて3つ存在します。

近年、一層アドベリフィケーションの需要が高まっている背景に、不正の増加とリスクの多様化があげられます。生成AIの普及によって、悪質なサイトやボットが大量に作成されるようになり、広告主が意図せず「反社会的なサイトに自社の広告が掲載される」事例や「不正なクリックで広告費が無駄に使用される」事例が多発しています。また、多様化するセンシティブな社会問題、自社に対するネガティブなニュース、著作権侵害コンテンツなどに広告が掲載されてしまうと、ブランドイメージの毀損や、炎上などにつながる可能性があります。

そこでアドベリフィケーションツールを活用することで、企業ブランドを毀損するリスクのあるサイトやアドフラウド(広告詐欺)を含む無効なトラフィックを検知・排除することにより、安全で効果的な広告配信を実現することができます。

アドベリフィケーション施策には、非推奨サイトリストの活用や、入札を回避する...

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