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[PR]元広告クリエイターのゼネラリストが事業会社で輝くわけ

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、AI食事管理アプリ「あすけん」を開発・運営するaskenで、AX推進部 シニアプロダクトマネージャーを務める伊藤拓哉さんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

Q. Web制作会社を就職先に選んだ理由は?

パソコンオタクの祖父から影響を受け、私も小学生の頃から、Webサイトをつくるようになりました。グラフィックデザインも子どもの頃からの趣味。デザインソフトを独学で学び、卒業アルバムに「将来はWebデザイナーになる」と書いたほどです。

この夢が現実味を帯び始めたのは、大学で就職活動を始めてから。広告の専門誌を読み、趣味が仕事になることと、Webディレクターという職種を知ったんです。ただ、広告業界の入社試験はどこも難しかった…(笑)。その中で、あるWeb制作会社だけはうまくいったんです。「好きなことをA3用紙へ自由に書く」という難題でしたが、不思議とペンが走りました。実はインターンに参加したとき、クリエイティブに前のめりな方ばかりで憧れていたので、Webディレクター職で内定をもらえたときは運命を感じましたね。

Q. Webディレクターとしてどんな仕事を?

Webサイトやオウンドメディアの制作を行いました。親会社である広告会社の営業が受注した案件についてページ構成を考え、デザイナーとエンジニアに形にしてもらうことが仕事です。

入社3年目ごろになると、データを活用したマーケティングが業界の主流になり、社員に経験を積ませる意味でも、グループ内でデジタルに強みを持つ自社から、私を含む数名が親会社へ出向することに。そこでは、デジタル戦略プランナーとして大手クライアントと向き合い、課題抽出や予算配分、ベンダー選定からプロジェクトに関わるようになり、「上流工程に来た」という実感がありました。

Q. 順調だったにもかかわらずなぜ転職を考えたのですか。

出向してから1年後、若手クリエイターが競う「ヤングスパイクスコンペティション2017」に同期のデザイナーと出場しました。国内予選を勝ち抜き、アジア太平洋地域の各国代表が集まる本選出場の切符をつかみました。しかし本選のお題はスケールが大きく全然力が及ばず…。上流工程の経験を積んだつもりでしたが、井の中の蛙。もっと幅広い視点や知識がないと抜きん出ることは難しいと感じました。

その後、出向解除の打診が。戻るべきか転職か、広告業界で何をすべきか悩み、先輩に今の自分がどう見えるか尋ねました。すると、「広告業界のような受託事業では、何かに尖ったスペシャリストとして指名で仕事をもらわないといけない。君にはまだそれがない」と厳しい一言が。

自分は何に尖るべきか。ただ、選択肢はスペシャリストだけなのか?と疑問も湧いてきて。そつがないとよく言われる私なら「ゼネラリストとして尖る」、つまりゼネラリストを極めるのもありではと思い、アメリカで広まっていたプロダクトマネージャー(以下PdM)という職に目を付けました。技術やUXの知識をはじめ、経営の視点で製品を成長させる役割は、まさにゼネラルに尖っている。私もこうなりたいと思ったのが転職のきっかけです。

Q. askenでゼネラリストとして活躍はできましたか?

入社時の職種はマーケターです。当時、取締役は「マーケターはフルスタックであるべき」との考えで、マーケティングの4P全域をカバーする人材を探していました。そこには多様なクライアントと相対してきた広告会社出身者が当てはまるのではと考えていて、まさに事業会社でゼネラリストのスキルを磨きたい私とマッチングしたわけです。

「あすけん」は、1日の食事メニューを登録すると、栄養素やカロリーの摂取量を計算し、栄養士キャラクターの「未来さん」がダイエットや健康維持のアドバイスをくれるアプリです。私は入社後、まず集客や市場調査から携わって、次第に領域も広がり、2年後に念願のPdMになりました。と言っても、勝手に名乗り始めたのですが(笑)。

マーケターが人を集める役割なら、PdMは顧客の維持と活性化を行い、プロダクトの成功に責任を持つ役割です。ユーザーの満足度を高めるため、登録メニューのデータベースを拡張したり、市販品はバーコードで簡単に登録できるようにしたりと、中長期的な企画開発やCSに注力してきました。

今後の目標は、「あすけん」のメイン機能のパーセプションチェンジ。何を食べたかの記録ではなく、何を食べるかの選択に使うアプリに変えたいんです。さらに、「あすけん」の広告事業と掛け合わせれば、食品メーカーなどのクライアントとユーザーを結びつけ、より大きなシナジーも生めるはず。広告業界出身のプライドにかけて実現させたいです。

かつての私のように、ゼネラリスト的な役割を担うWebディレクターは「個性がない」と言われがちです。でも事業会社へ飛び込んでみると、その没個性こそスペシャリティだと気づくでしょう。アーリーフェーズの事業会社ならなおさらです。もし広告業界でゼネラリストの自分に悩んでいる人がいたら、そのままでいいよと言いたいです。そのまま、もっともっと尖ってください。

株式会社asken
AX推進部
シニアプロダクトマネージャー
伊藤拓哉 氏

1991年、東京都出身。2014年に慶應義塾大学商学部商学科を卒業後、Web制作会社に入社。Webディレクターとして大手メーカーのオウンドメディアなどを担当。3年半の広告会社への出向を経て、2019年にaskenへマーケティング担当として入社。2021年には、同社初のプロダクトマネージャーに就任。2025年3月より、新設されたAX( AIトランスフォーメーション)推進部に所属。

聞き手
株式会社マスメディアン
取締役
国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名以上の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

    お問い合わせ

    株式会社マスメディアン

    〒107-0062 東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル9階
    E-mail:webmaster@massmedian.co.jp
    URL:https://www.massmedian.co.jp/