ライブコマースが盛り上がる中国日本との大きいな違いとは?
今年6月、ライブコマースコンサルティングを中心とした、SNS・WEBマーケティング支援をしているTailor Appが、同社のライブ配信とNTTドコモのユーザーデータを掛け合わせた新しい広告の実証実験を実施したと発表した。「当社は、2023年に開催されたNTTドコモ『オープンイノベーションプログラム』に選出され、ドコモと共同で実証実験を行ってきた。今後は、ライブデータを用いた広告の商用化に向けて、成果報酬型のライトプランや各媒体を横断する広告戦略、ジオターゲティング広告など企業のフェーズやニーズに合わせたサービスを検討していきたい」と同社・代表取締役社長の松村夏海氏は語る。
Tailor Appの設立は2020年。創業者の松村氏は、大学在籍中にベンチャーPR会社で従事し、ライブコマースのシステム会社に参画。そこでライブコマースのノウハウをひと通り学んだ。その後、同社が事業譲渡されるタイミングでTailor Appを設立。ここでの経験から日本と中国のライブコマースの発展の違いを発見することに。「中国ではライブ配信プラットフォームも豊富だし、ライブ内で購買までが完結しているので、ライブ配信限定の大幅割引などのプロモーション施策も打ちやすい。一方で、日本ではプラットフォームの土壌が整っておらず、さらに中国と異なり、ライブからECや店舗へ誘導する流れが一般的。...