みんなも持ってるから買って!
「みんな」っていったい何人?
小学生の頃、スピードメーターや電子ウインカーなど派手なアクセサリーが付いた自転車が流行っていた。テレビでも宣伝されていて、子どもたちの羨望の的だった。ある日、いつも遊んでいる友だちグループのひとりが、その超カッコいい自転車に乗って現れた。そうなると話題の中心は彼ひとりだ。友だちグループ全員がその自転車を目の当たりにし、そして、きっと他のみんなもこの自転車を欲しがっているに違いない。家に帰るとさっそく、「みんなも持ってるから、僕にも買って!」と親におねだりしたのは私ひとりではあるまい。ここで言う「みんな」に人数は関係ない。衆目に触れ、そのみんながきっと欲しがり、きっと手に入れようとしているに違いない。とでも理解しておけばよいのかもしれない。
“きっと他の人も好きだろう”という「世の中ゴト効果」
同様にOOH広告においても、公共の場所で多くのオーディエンスと一緒に広告を見るため、その広告を見た人は「きっとこの商品は流行っているのだろう」とか、「きっと他の人も好きなのだろう」と感じる。これを「パブリック効果」あるいは「世の中ゴト効果※1」と呼ぶ。OOH広告の特性のひとつであり、この効果によって、他のメディア接触以上に「興味・関心」や「購入意向」などの広告効果が高まる。
※1 出典元:LIVE BOARD, 「世の中ゴト効果とは?」