インテリア雑貨およびライフスタイル商品を展開するBRUNO。企業のファンを醸成するべく、2020年にファンサイトをオープンした。しかし、BRUNOにとってファンサイトと同じくらい熱量の高いコミュニケーションが繰り広げられているのがSNSだ。ファンサイトとSNSの両輪で上手くファンコミュニティマーケティングを実現する方法を、同社の上田奈穂氏に聞く。
「BRUNOがある暮らし」基礎情報

●開設:2020年10月
●サイト運用のこだわり
①SNSとファンサイトの両輪で運用
②「BRUNOがある暮らし」の中で自分らしさを表現できる場を提供する
プロダクト機能だけではなく ライフスタイルに共感を生みたい
ライフスタイル商品を展開するBRUNOは2020年10月、ファンサイト「BRUNOがある暮らし」をオープンした。主にBRUNOが販売している製品を利用した料理のレシピやライフスタイルの提案、商品を紹介するコラム、キャンペーンコンテンツを発信することで運営している。
「BRUNOがある暮らし」の運営を担当している上田奈穂氏はファンサイトをオープンした理由について、お客さま自身が商品購入後に新しい利用方法を発見したり、商品を利用することによって自分らしさを表現してもらうことを大切にしたいという思いが背景にあったと話す。
「メーカーとして商品を販売するだけでなく、BRUNOの商品があることで自分を表現したり、新しい気づきを持ってもらうことを大切にしたいという想いでファンサイトを制作しました。また、情緒価値やコミュニティへ帰属することの価値を刺激する経験を提供することで商品の体験価値を上げ、プロダクト機能だけではないその先にあるライフスタイル・世界観に対して共感を促す場所をつくりたいと考えました」(上田氏)。

コラムでは料理レシピやBRUNO製品の利用シーンを紹介。サイト名の通り、生活者の暮らしの中にあるBRUNOを伝えている。
商品のロングランにも寄与 客層拡大にも貢献する
「BRUNOがある暮らし」が発信しているのは先述のとおり、同社製品を活用した料理レシピや利用シーンを紹介するコラム。サイトの名前通り、生活者の暮らしの中にあるBRUNOをさまざまな切り口のコンテンツで配信している。
投稿や記事の発信を行っているのは、BRUNOの社員のほか、同社商品の楽しみ方を発信する仲間でありインフルエンサーの「BRUNOアンバサダー」「BRUNOサポーターズ」といった存在。アンバサダーは、料理家などBRUNOと親和性が高い生活者で構成されている。サイト内のコラム記事の執筆などが主な役割だ。そして、サポーターズはInstagramの発信を...