ユーザーの手元に届く、形あるメディアとしてデジタルが浸透した時代だからこそ、今も独自の存在感を発揮しているダイレクトメール。一方で、その効果効率を計測することは難しかった。紙とデジタル双方の利点を最大化する情報発信を提案してきたトッパンフォームズの長原優氏に、現在の潮流を聞いた。

トッパンフォームズ
デジタルイノベーション本部
DC推進部 企画グループ
マネージャー
長原 優氏
トッパンフォームズに新卒で入社後、ダイレクトマーケティング企画やSP企画などのクライアントワークに従事。メガバンクのデジタル戦略プロジェクトでは、MA施策のUIUXの統括ディレクターを経験。2020年より自社の新規事業の立ち上げに加わり、共通手続きプラットフォーム「AIRPOST」のデザインマネージャーとしてUIUX、ブランド開発、広告プロモーションなどの領域で活動中。
Q 近年のDXの潮流とは。その中で、どのように広告主にとってのメディア価値を高める取り組みをしていますか。
A 紙とデジタルの使い分けや併用で施策効果を最大化します。
当社は企業や行政と生活者の橋渡し役となり、個人宛の重要な情報や、広告宣伝に関する情報を直接届けることができるダイレクトメール(以下DM)を取り扱っています。近年ではスマートフォンが全世代に普及し、企業側のコスト削減や環境への配慮などを背景に、DMの分野でもデジタルシフトが進んでいます。一方で紙のDMには保存性・閲覧性など紙ならではの良さがあり...