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SaaSプラットフォームでマーケットプレイス構築を支援 仏発のMiraklが日本上陸

公開日:2022年7月18日

  • 佐藤恭平氏(Mirakl)

企業のECビジネスに第3の選択肢を提供

今年5月、フランス発のテックカンパニーであるMirakl(ミラクル)が、ジャパン・クラウド・コンピューティングと提携。Eコマースの急加速を背景に、オンラインマーケットプレイスの日本市場拡大を推進するため、日本法人を設立すると発表した。

ミラクルは“French Tech”を代表するユニコーン企業で、エンタープライズマーケットプレイス構築向けSaaSプラットフォームを提供。現在、世界40カ国で展開をしており、日本法人は15番目の拠点となる。

日本法人の代表取締役社長に就任した佐藤恭平氏は「コロナ禍で日本においてもEC市場は拡大しているが、これまで企業がEC事業を始める際には、自社商品のみでの展開か、大手Eコマースプラットフォームを利用するかの選択肢しかなかった。これに対してミラクルは自社のECサイトに第3者の販売者を招き、マーケットプレイスを構築・運営するという選択肢を提供するSaaS型ソリューションである」と話す。

自社でマーケットプレイスを展開すれば、他社のプラットフォームを活用するのとは異なり、顧客と直接つながり、購買データを取得することが可能になる。また自社の世界観を表現するマーケットプレイスを構築できることも支持される理由だという。

「大手プラットフォーム企業が提供するマーケットプレイスには、あらゆるものが揃い、ユーザーにとっての利便性は高い。しかし、ある嗜好性を持った人たちが世界観に惹かれて購入するような選択肢も求められているのではないかと考えている」と佐藤氏。

例えば自転車を販売する企業の場合、一緒に自転車用のヘルメットなどの関連商品の品揃えも充実させれば、ユーザーにとってもメリットを提供できる。自社では扱いがない商品であったとしても、同じカテゴリーに属していたり、世界観が近い企業の商品も扱うことで、これまでにない独自の世界観を持ったマーケットプレイスを構築することも可能だ。一企業がこうしたマーケットプレイスの構築・運用を手軽に実現できるようにするために登場したのが同社のSaaS型のソリューションというわけだ。

同社のSaaSソリューションを導入すると、在庫を持つことなく世界約5万社の商品を取り扱うことが可能。これにより自社の商品の売上だけでなく、他社製品の売上の一部も手数料として受け取ることができる。

海外拠点での導入実績としては、Carrefour、Macy's、Best Buy Canada、Urban Outfittersなどで約300社。「BtoCのマーケットプレイスだけではなく、BtoB商品を扱う企業の導入が進んでいるのが、世界的に事業を拡大させることができている理由」と佐藤氏は述べる。

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