コロナ禍が長引く中、東急エージェンシーではOOH固有の価値を見つめ直しながらDXを進め、コミュニケーションプランニングへの戦略的な活かし方を模索してきた。マーケティングファネルに基づく効果的なOOHの活用方法を、取締役 常務執行役員の高坂氏に聞いた。

東急エージェンシー
取締役 常務執行役員
高坂俊之氏
ストラテジックプランナー、ソリューション部門(マーケティング・クリエイティブ・アクティベーション・デジタル)の本部長を経て、現在は同社において東急グループ関連ビジネスを担当する戦略事業本部長を務める。上智大学非常勤講師。
Q OOHが強みを発揮するのは、ファネルのどの部分に対する働きかけでしょうか。
A 狙いたい態度変容に応じた様々な最適解があります。
OOHには多種多様なカテゴリとビークルがあり、狙いたい態度変容に応じて最適解がラインアップされています。ではどのような効果を狙い、どのようにOOHを選ぶべきなのか、購買から逆算しファネルの段階ごとに見ていきます。
まずロウワーファネルについて。OOHは購買直前のひと押しに有効だと言われてきましたが、実際にどうなのか、購買動線上の移動に不可欠な車両メディアに着目します。都市型流通店舗のCMを...