パーソナルデータ利活用の未来を見据え、いま取り組むべきことは?

公開日:2021年7月25日

  • 岡部耕一郎氏(TIS)

企業内だけでなく、広く社会全体で、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が必要とされています。そもそもDXとは何なのか?そしてDXの鍵となる、データ利活用のポイントとは?DXの基本となる考え方から実践方法まで、全12回の連載で解説していきます。

コロナ禍における生活のデジタルシフトを背景にパーソナルデータのデジタル化が加速しています。EC利用は増大し、これまでITと縁遠いと思われた人までZoom等を普通に使いこなす世の中に変わりました。

今後、増大の一途をたどるパーソナルデータは、乱用されないよう守るべきものであると同時に、コロナ対策も含めた有効な利活用が期待されるものでもあります。この相反するように見える2つの方向を同時に実現するのは難題ですが、最終的に到達すべき姿は誰もが合意できるものと考えます。

すべてのパーソナルデータが個人のプライバシーを十全に守った上で、自分自身のため(自分の個性や多様性を活かすため)や社会のため(社会課題解決や地域活性化のため)に有効に利活用される世界、それが到達すべき未来と感じます。しかし、未来の姿はイメージできたとしても、そこへの道筋がまったく明確でないというのが現状です。

「情報銀行」や「データ取引所」のような...

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