Googleが主催する、YouTubeにおいて高い効果をあげた動画広告を表彰する広告賞「2021YouTube Works Awards」。英国で始まり、すでに米国など世界各国で各地のクリエイター、マーケターが審査を行う本賞が日本でも初めて開催された。ブランドと生活者、そして社会のつながり方が多様になった時代、19名の審査員たちは、一体“高い効果”をどのように評価したのか。編集部が最終審査会での議論を含めてレポートする。
GRAND PRIX
各部門の中でもっともYouTube広告の未来を指し示すものであると審査員が決定したもの

□ 作品名:Nike Japan - 動かしつづける。自分を。未来を。The Future Isn't Waiting
□ 企業名:ナイキジャパン
□ 企画・制作:Wieden+Kennedy Tokyo
7つの各部門の受賞作品
Creative Effectiveness
もっともビジネスに貢献したクリエイティブ

□ 作品名:2020年、夏、部活。
□ 企業名:大塚製薬
□ 企画・制作:博報堂/AOI Pro.
講評
広告として機能していることはもちろん、YouTubeが時代を記録し続けるアーカイブになってきている可能性を指し示していた(橋田和明氏)。
Media Orchestration
メディアの組み合わせとして画期的であり効果のあったクリエイティブ

□ 作品名:トヨタイムズ(シリーズ)
□ 企業名:トヨタ自動車
□ 企画・制作:トヨタ・コニック・プロ/電通
講評
YouTubeはもちろん、テレビやグラフィック、広報戦略などを有機的に結びつけ、ひとつのコンテンツをつくっているという点が、この部門の受賞作にふさわしい(鈴木あき子氏)。
Performance for Action
もっともコンバージョンに寄与したクリエイティブ

□ 作品名:「この世界は、青春みたいだ。」
□ 企業名:ゲームオン
□ 企画・制作:博報堂/SIX INC/AOI Pro.
講評
YouTubeの動画の力を利用して、どれだけオーディエンスの行動まで喚起できたかで評価。動画の力を信じ、映像を豊かにつくっている(河野奈保氏)。
Small Budget, Big Results
少ない予算で大きな効果を獲得したクリエイティブ

□ 作品名:股間戦士エムズーン
「アニメ動画×声優・Vtuberコラボによるブランド価値の最大化」
□ 企業名:池田模範堂
□ 企画・制作:電通/フィックス
講評
企業や制作者が多くの熱量をそそいだ結果、幅広い層とのブランドリンケージをうまく高めて、ポジティブな態度変容につなげている(神田祐介氏)。
Force for Good
社会に広く影響を及ぼしたクリエイティブ

□ 作品名:Nike Japan - 動かしつづける。自分を。未来を。The Future Isn't Waiting