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AIが奪うのは「仕事」ではない

公開日:2021年5月26日

  • 飯田泰之氏(明治大学)

考える時間が倍になったら コピーを2倍考えられる?

産業の未来や働き方のこれからを考えるにあたって、AI(人工知能)やロボットの影響をはずした議論は不可能です。なかでもオックスフォード大学のオズボーン准教授(当時)らが2013年に発表した「今後10〜20年で、米国の職業の47%が自動化される可能性が高い」という予想は、世界中に衝撃をもって受け止められました。自動車の登場によって馭者の仕事が失われたように、AIとロボティクスの進歩が既存の仕事を消滅させるというわけです。

オズボーンらの研究は仕事を行う上で必要な技能・能力に注目し、クリエイティビティや交渉能力などの必要性が低い仕事を「消滅する仕事」としてまとめています。しかし、近年の研究ではこの予想に批判的なものも増えています。そのなかで注目されるのが、仕事・職業と作業内容の違いです。ごく単純化して説明しましょう。

クリエイティブな能力が必要とされる職業であっても、その就業時間の全てがクリエイティブな作業に当てられているわけではありません。コピーライターの仕事を例にとっても、情報収集やアイデアを出すのに思い悩む時間だけで構成されているわけではないでしょう。各種書類の発行・整理といった機械化が容易な作業にも時間を費やしていることと...

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